木炭で描く静物デッサン

こんにちは。
水曜日、日曜日を担当しています講師の永瀬です。
今回、7月18日(水)昼の部で
木炭による静物デッサンの企画を行わせていただきました。

 
今回は大きなテーブルに、様々なモチーフを組み合わせて、
その中から会員さま、それぞれがモチーフを選んで構図を決めて制作していただきました。
 

4名の会員さまが参加され、ほとんどの方は、木炭で描くのは初めてでした。
 
最初に木炭の芯抜きや、木炭を紙やすりで尖らすところからご説明させていただきました。
 
そして続けて講師が木炭デッサンの実演をさせていただきました。
その中で、食パンを消し具として使うことや、
ガーゼで木炭をすり込み調子を作っていくことなどをご説明させていただきました。
 
そのあと2時間半ほど、実際に木炭デッサンを制作していただきました。
 





最初は皆様、木炭の色の付き方を確かめるようにじっくり進められていました。
 
鉛筆と違い、一度にたくさんの濃い色をのせる事が出来たり、食パンや、指、練りゴムなどで容易に消すことが出来ることを、感覚として掴んでくると、
鉛筆デッサンでの経験を生かして、造形的にモチーフを捉える事が出来てきました。
 

最後は皆様で意見交換をしながらの講評会です。
 
皆様、木炭の扱いの難しさと手ごたえを感じていらっしゃるご様子でした。
 
 
会員さま作品




初めて木炭に触るという方が多い中、2時間半の制作では
まだ完成には至っていない部分も見られますが、
皆様とても木炭の色味を美しく引き出していると思います。
 
木炭という画材は、モチーフを面の連なりで捉え、トーンで空間を表現していく感覚を、
深く味わうことができる画材です。
木炭デッサンの経験が、皆様の制作をより豊かなものにする機会のひとつになることを
願っております。