篠田会員さまの水彩画

メッツ銀座絵画教室講師の安永です。
 
海山の恋しい季節、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 
この度ご紹介させていただくのは篠田会員の水彩画です。
 
篠田会員は銀座校に通い始めて2年余り、着実に技術を習得し、めきめきと力が付いてきました。水彩というご自身にピッタリと合った描画材と出会うことで著しく飛躍されたように思います。
 
優しい色調で描かれた選抜展出品の『六義園の一角』も印象的でした。
 

最近では水彩の特性を活かし、一日一枚さらりと仕上げる作風に挑戦しています。
 

一日2時間半の制作でしっかりとガラスの質感まで表現することが出来ました。
ここまで短時間で描けるのは、やはりデッサン力という下支えがあるからですね。
 

オウム貝、一日描きです。
貝の白さを引き立たせる背景と床のトーンが効果的です。
貝の穴の明度をもう少し暗くすると、空間の深さが表現されたことでしょう。
 

このように積極的に背景へ色彩を乗せることが出来るようになってきました。
 

だだ今制作中、ザクロと円錐形網籠です。
まずは動きのある構図をご自身で検討し構成しました。
下地となる黄色系のトーンを全体に引いて、絵具を流動的に扱いながらモチーフを大きく捉えていきます。絵具をこのように自由に扱うことが水彩画の醍醐味と言えるでしょう。完成が今から楽しみです。
篠田会員には描く楽しさが伝わってくるような水彩表現を今後も深めて行ってもらいたいです。