新井会員さまによる鉛筆デッサン作品

新宿教室の木曜日(2月より火曜日になります)と土曜日を担当しております講師の山田です。
新宿教室でデッサンを描いておられます新井会員様のバラのデッサンをご紹介いたします。
 
 

 
モチーフに選んだのは、金属製の花瓶に生けられた赤いバラ(造花)です。新井会員さまは、いつも丁寧な観察に基づきデッサンをされていますが、今回もその集中力と観察眼が存分に発揮されています。
隅々まで緻密な描写が施されていて、特にバラの花弁の丸みや重なり、中心に向かって巻き込む複雑な立体構造などがとても自然に描けています。
 
バラの赤は彩度が高いため明るい印象を受けると思いますが、実際は明度が低めの色です。
鉛筆のグレートーンで置き換える際は、中間からやや暗いトーンを使い分けると赤いバラらしさが
出ます。
今作ではそうした色の表現にもこだわりが感じられ、花びら一枚ごとの明暗の差を丁寧に積み重ねていくことで、バラの色味を鉛筆のみでしっかりと再現できています。
 
また、花瓶部分の描写も非常に完成度が高く、金属の光沢がしっかり伝わってきます。
花という有機的なモチーフと、人工的な金属質のモチーフという異なる質感の対比を、高い集中力と観察力で描き上げた魅力的な一枚となりました。
 
 

 
現在は石膏デッサンに挑戦中の新井会員さまです。
こちらも完成を楽しみにしております。