土曜日を担当しています講師の杉本です。
新宿教室の鮫島会員様の油彩画で描かれました教会の作品をご紹介します。

繊細な描写と重厚な筆触を組み合わせて、冬晴れの風景を描き取った力作です。
描かれているのは、新宿区に所在する戸山教会。石積みの壁面、地面を覆う落ち葉、絡み合う枯れ枝の質感を、細やかに再現しています。
残った常緑樹のややくすんだ色合いにも、季節が感じられ同時に光と陰の色彩が工夫されており、冬の日なたに注ぐ日差しの暖かさも感じられます。
赤い屋根の塔については、立体的な構造感に配慮しつつ装飾や十字架をしっかりと捉えています。
空についても、ただ平坦に塗るだけではなくタッチの流れを意識する事で、空間の縦方向の広がりを観る人に感じさせます。奥行き方向の遠近法も効果的に活用し、観る人を絵の中の散歩に誘う画面に仕上がりました。

制作中の堤嶋会員様
提嶋会員様は、幼い頃、教会に併設されている幼稚園に通われており、その思い出にちなんで今回のモチーフを選ばれました。自ら現地で撮影した写真を参考にし、ご本人の視点が伝わってくる作品となりました。
現在は、描写と色彩の更なる研究の為にゴッホ作品の模写に挑戦されています。
次回作も期待しております。

