6月企画講習会『紫陽花を描く』 山本講師

メッツ絵画教室講師の山本です。
6月の企画講習会では『紫陽花』を描いております。
月曜日から日曜日までの各曜日、担当講師がそれぞれ会員さまにお声をかけ
積極的に季節の花『紫陽花』を描いていただくようにしております。
土曜日、私と三津講師が担当した講習会の一回目をご報告させていただきます。
 

紫陽花を囲み本数を絞って花と葉のバランスを見ながら描き進めていきます。
 

松原会員は一回目のみの参加ですが、要領良く刷毛を使いながら水彩で描いています。
 

紫陽花の葉の葉脈と花の描き方のコツは、全体感を生かしつつ、鉛筆で影を足し、練りゴムで明るい箇所を抜く作業を繰り返しながら進めていきます。
 

一日目の終了後、中間講評を行いました。
 

鈴木会員さま
二輪の紫陽花が前後に並んでいます。
上側の余白を広めにとったおかげで花に目線が誘導される良い構図となりました。
二日目は手前奥の関係と葉と花の描き分けができるとよいですね。
 

田村会員さま
中心にまとまった花と左右不対象の葉のリズムがバランスよくでています。
二日目は葉の立体感と花びらの輪郭線の抑揚が更に描けるとよいでしょう。
 

上田会員さま
中心の花びらが強く描けているので紫陽花のボリューム感があります。
葉の葉脈を描く際、輪郭の影の変化を観察しながら進めていくと空間が生まれてくるでしょう。
 

小林会員さま
左側を切り斜めに入れた構図がとても良く余白に空間を感じます。
手前の2輪の花を引き立て役に回し、中心の花をメインにしたおかげで短時間でも完成度が高く感じます。
二日目は花びらの柔らかさ葉の硬さの描き分けができるとよいですね。
 

松原会員さま
色味を抑えた葉と淡い花のトーンの組み合わせがきれいです。
影の締め方が似てしまいましたが筆の置き方やにじみに梅雨らしさを感じます。
水彩の特徴をよく引き出せていますね。
 

ひきつづき午後の授業でも紫陽花を描きました。
 

佐藤会員さま
ハーフトーンを作りながら、鉛筆を立てて丁寧に進めています。
輪郭の変化に気を配りながら、練りゴムの描き込みで密度が高められるとよいですね。
 

小泉会員さま
まだ3枚目のデッサンですが、花と葉の描き分けがしっかりと出ています。
紫陽花のボリュームを出すには左右に影をつけ上側に光があったって見えるように影を弱く見せる為に画用紙の白を生かしてあげられるとよいですね。
 

みなさん一回目おつかれさまでした。
二回目の土曜日に絵を完成できるよう、一緒にがんばっていきましょう。