6月企画授業『紫陽花を描く』 安永講師

メッツ絵画教室講師の安永です。
6月は企画講習会『紫陽花』を描くを行っておりますのでご報告させていただきます。
 

上画像は6月13日木曜日の授業風景です。
この日は4名の会員さまで紫陽花を囲み鉛筆、または水彩で描きました。
 
紫陽花は情報量が多く大変なお花ではありますが先ずは大きく塊で捉え少しずつ分解してゆくと捉えやすくなります。
小さな同じ花が複数密集し一つの紫陽花を形成していますので、一つの花の形を先ずよく見て形状を把握、記憶しておくことも有効でしょう。
 
会員様の作品
 

藤井会員様は水彩で2コマ5時間を使い完成させました。
一本に的を絞り良く観察し丁寧に描きました。
淡く繊細なモチーフの紫陽花の印象がよく出ていますね。
 

多田会員のデッサン画です。
2時間半で積極的に紫陽花全体を捉えました。細かく花の表情を描いているわけではありませんが全体を把握し大きな陰影で捉えています。次回の着彩が楽しみです。
 

須田会員様のデッサン画です。こちらも2コマ5時間で描きました。
手前の紫陽花をより丁寧に描き、後ろの紫陽花はそれよりも弱く描くことで自然な距離感が生まれています。
手前の紫陽花の花部分も中心の一番手前に突き出す部分を一番強く描くことで丸みを表現していますね。
 

加藤会員さまのデッサン画です。
2コマ5時間でしっかり描ききりました。
花一本という感覚ではなく、花を取り巻く空間も意識し、画面全体で絵を考えるという高度な解釈をしています。
見応え充分です!
 

制作後は講評会ではそれぞれに改善ポイントを確認しました。
こうした企画授業ではとても良い緊張感が生まれ、会員様の更なる集中力を促しているように感じます。
今後も季節のモチーフを描く企画授業を行ってまいりますので皆さん奮ってご参加ください。