油絵(油彩画)

デッサン(鉛筆)

デッサンは絵画を描く上での基本中の基本となります。
なぜならば、油絵、水彩、パステル等々どの画材で静物や風景を描く場合、
3次元の世界を2次元の画面上に描き表わします。
対象をいかに画面の上に正確に描き表すかは、デッサンで物を正確に描く訓練をしなくてはなりません。
デッサンでは、始めに画面のどの位置に描く対象を配置するか、から始まり、物の形、質感、
物に対しての光の明暗などをよく観察し捉え描き始めます。
描く対象が複数の場合は、それぞれの対象の距離すなわち空間を意識し描き表し
2次元の平面に3次元の空間を表現するようにします。
このようにデッサンで習得する物の立体感、質感や物と物の空間の表現の基礎を習得した上で
油絵、水彩、パステル画を描くようにしませんと、描いていく上で上達が見込めません。


油絵画材

デッサン画材

教室での基本デッサン画材は左の写真の内容となります。
スケッチブックはF6号サイズを使用します。
スケッチ鉛筆は2H、H、F、HB、B、2B、3Bの基本7本、
カッターナイフ、消しゴム、練り消しゴム(写真消しゴムの上)、
羽箒(なくてもかまいません)、画材を収納しますバックが
必要となります。
上達に比例して少しづつ、ご自身が必要と思わる画材を
付加して頂ければと思います。


デッサンの進行

静物画での描く対象をモチーフと呼びます。
まず始めに描いて頂くモチーフは
シンプルなリンゴなどなどを使用します。
テーブルのセンターに置いてあります。

画用紙の上にどの様に配置するかモチーフ
の形状、質感、陰の特長などを
しっかり観察し全体像の輪郭を大まかに画面に描きます。

描きは始めてから形を少しずつ正確にし
光の当たっている面、陰の面などをさらに
描きこんで行きリンゴの質感も考慮し
モノクロで明暗を際立てて行きます。

無駄な鉛筆のタッチや線を修正し形が
正確であるか、光の明暗は正しいかなど
を確認し一番明るい暗い部分、暗い部分を
しっかり押さえ描き、完成と成ります。

デザイン作品参考例

現在教室で油絵を描いておられます永田会員さまの教室入会後、初めて描いて頂きましたリンゴのデッサンから
石膏像アバタのヴィ-ナス像までの基本デッサン画をご紹介いたします。



1点目はリンゴ画モチーフです。
球体の立体感を輪郭線に頼らず描く事が重要と成ります。
リンゴの質感や光の当たり具合、反射行などをよく観察して
描きます。


2点目は円柱の幾何学体です。
円柱がゆがまないように底辺の円と円の中心ををしっかり
捉えて左右対称に立ち上げで上部の円をしっかり描きます。
光と影がしっかりと感じ取れるモチーフですので良く
観察しましょう。



3点目はトマトとレモンです。
3点目になりますとスケッチ鉛筆の使用も慣れてきます。
トマトの質感、レモンの質感と色の違いなど
鉛筆の使い方で対比を上手に出せるようになります。


4点目は苺とパンです。
苺とパンの質感を上手に表しております。
パンの存在感と2個の苺との空間もしっかり表しております。
前回のデッサンよりも練りゴムの使い方がとても効果的で
上手になっています。



5点目はワイン瓶です。
4点目までは2点目の石膏円柱以外は全て柔らかい
質感の物をデッサンして来ましたが今回は固く、
透明感のあるワイン瓶です。2回目に描きました
円柱の形の応用で新たに透明感や固い、冷たい
という質感の表現を表す事が重要な要素と成ります。
光や、輪郭、ラベルの表現や、コルク栓など
描く難度が高いものです。


6点目はヤシの実と花と布です。
ここからは描く難度がさらに高くなり
花弁やヤシの実の硬さ、下に敷いてある布など3点の
異なった対象を描き表すのが大変なものとなります。
今までの制作時間より多くの時間を掛けて3点
それぞれの関係、特長をしつかり把握し描き上げて行きます。



7点目は剥製のカモです。
生き物の構造とそれぞれの機能をしっかり観察することで
生き物の機能の必然性を把握でき機能の美しさを感じ
取ることが出来ます。
其れをしっかりと描き表して頂きます。
鉛筆の色の濃さ固さや、練りゴムを使用してのぼかしや
面の切れ等々画材を色々使い分けてより表現力を
向上させます。


8点目は基本デッサンの石膏像アバタのヴィーナスです。
今まで描いてきた中で習得しました技術の集大成と
成ります。
節構造の存在感がしっかりと画面に描き出せるよう
時間を掛けて描いて頂きます。


デッサンの実例として紹介させて頂きました永山会員さまです。
現在、油絵コースを専攻なさっておられます。
デッサンで習得なさいました表現する力を遺憾なく発揮なさって
創作に励まれておられます。