チョウ会員の鉛筆デッサン

メッツ銀座絵画教室の山本です。
今回はチョウ会員の鉛筆デッサン11枚をご紹介します。今年の1月から入会し、月4回受講されています。チョウ会員は白からグレーにかけてのハイトーンが得意で作業が早く緻密な描き込みに魅力があります。
 

1枚目、ワイン瓶
映り込みが特徴的なデッサンです。練りゴムで明るい色幅を増やしながらガラスの透明感が出せるとよいですね。
 

2枚目、かぼちゃ
奥の輪郭線を弱めているので球体の立体感が良く出ています。
 

3枚目、トマトとレモン
二つのモチ-フの距離感を出すためにレモンの皮の描き込みに時間をかけたら更によくなるでしょう。
 

4枚目、洋梨とレンガ
大胆な構図にチャレンジされました。レンガの質感の描写と合わせて硬さが表現できると良いですね。
 

5枚目、立方体とひまわり
立方体のパースを正確に描くのはとても難しいのですがフラットな面やエッジなど丁寧に描き上げていますね。
構図のセンスも良くなっています。
 

6枚目、ヤシの実
微妙な色幅がきれいに描かれています。練りゴムで抜いたハイライトがやや単調なので
2Hの鉛筆でぼかすと自然に見えてくると思います。
 

7枚目、ウィスキー瓶
輪郭線の抑揚にガラスの透明感が表われ、やわらかい光がとてもきれいに描かれてますね。
 

8枚目、ニンニク唐辛子と丸太
丸太と唐辛子の調子が濃く、主役であるニンニクの白がさらに強調されて見えますね。
 

9枚目、石膏の足
肌の質感までつたわるような滑らかな質感がよく表現されています。
 

10枚目、メヂチ石膏像
石膏の白さを保ちつつも影の中の強い暗さがしっかり描かれていますね。
 

11枚目、カモの剥製
完成間近の段階です。細かい部分も手を抜かず、羽の一枚にもこだわりを感じる完成度の高い作品となりました。
 

制作中のチョウ会員
次回から水彩画を始める予定です。どんな色彩を使われるのかとても楽しみですね。
デッサン力があり作品のレベルが高くなるにつれ、専門的なアドバイスが増えていくと思いますが、吸収がとても早いので、今後も更なるチョウ会員の上達に期待しています。