園田会員の作品紹介

こんにちは。
水曜日、日曜日を担当している講師の永瀬です。
 
今回は園田会員の作品をご紹介します。
園田会員はメッツ銀座絵画教室が開校してすぐの2010年9月に入会されました。
入会されてからは10カ月ほど鉛筆デッサンを学ばれた後
アクリル絵の具による彩色を始められ、
現在ではパステル画や木炭画も制作されています。
 
今回一つ目にご紹介するのは、アクリル絵の具による風景画です。

この作品は浜離宮に咲く菜の花の写真をもとに描かれた風景画です。
とても緻密で丁寧な描写でありながら、遠景などの要素を簡略化したり、
色彩をアレンジすることで、少し霞がかった、どこか幻想的な雰囲気を醸し出しています。
手前の菜の花に焦点が合うような描写がとても効果的ですね。
 
二つ目にご紹介する作品はパステルによる森林の風景画です。

迫力のある構図と、繊細で豊かな調子が作品に大きなスケール感を与えています。
色と色が混ざり合いながら増えていくパステルの特性をうまく生かせていますね。
 
最後にご紹介するのはパステルと鉛筆による愛猫の寝姿です。

シンプルな構成が見事に成功していますね。
猫の柔らかな毛並みや目、鼻、耳などの表情の丁寧な描写は美しく、
心地よい緊張感があり、実際の猫の寝姿を見つめているような、
息の飲む感覚があります。
 
制作中の園田会員です。

園田会員の制作や作品には描くことに対する集中がとても感じられ、
それが作品の魅力になっていると思います。
また、新たな画材や表現にも意欲的です。
土台となるデッサン力を身につけながら、モチーフや画材に対して、
常に工夫してオリジナルな表現をつくっていることはとても素晴らしいですね。
 
これからもバラエティに富んだ素晴らしい作品を創っていただきたいです。