堀内会員様の油彩画ご紹介

土曜日を担当しております講師の杉本です。
本日は堀内会員様の模写作品をご紹介いたします。
 
この作品のオリジナルはシスレー作品「小川の畔での休息、森のはずれ」(1878年作)です。
 
 

 
 
堀内会員様は再現を通じて自然空間の色彩を研究しました。
水面の反映や並木の樹皮の質感、木漏れ陽の表現に成果が表れています。
又、木陰の色彩にも気を配り、樹木のたもとで休む女性の淡い陰色が、明るい陽光を際立たせているようです。
 
画家アルフレッド・シスレーは印象派先駆けの一人と知られています。
ルノアール、モネ、バジールらと共に屋外制作に出かけ、パリ近郊やフォンテーヌブロートいった田舎の風景を描き続けました。
 
 

 
 
屋外の光の表現を知り尽くした印象派の代表的作家の作品を摸写することで、堀内会員様は先入観に拘束されない色彩描画を学べたのでないかと思います。
 
樹々の葉むらの描写や緑のバリエーションなど、更に充実が求められる点もありますが、
ありのままの色と光を捉える力を身につけた一作であると思います。
 
 
 
完成作品。
次回作も期待しております。