鉛筆画での森林風景

メッツ銀座絵画教室、講師の坂本です。

さて、今回は深津会員さまの鉛筆を使用した作品を紹介します。
 
 

 
 
深津さまは一貫して鉛筆での絵画制作をされています。
 
鉛筆というとデッサンのイメージが強く、補助的な画材と考えがちですが、氏は鉛筆」の種類や使い方などを工夫ししっかりと見ごたえのある絵画として作品を作り上げておられます。近々では教室にて同じく鉛筆で制作された作品が、油彩や水彩作品が多い中でのコンクールでにおいて佳作賞を受賞するなどされています。
 
何よりも素晴らしいと感じるのは、題材に対しての深い思慮にあります。資料となっている写真はあるものの、その見た目だけを移すのではなく、何故その題材を選んだか、どのような精神性を獲得するかという、表現としての絵画を深く考えて制作されています。
 
今回も森を描きながらも、自然への畏敬や光の神々しさ、そしてそこに描かれてはいないものの佇む人の感情、そういったものまで感じる作品です。シンプルな鉛筆だからこそ滲み出る深い説得力です。
 
 

 
じっくりとした制作に耐えるため、画用紙も丈夫なものを使用しています。