こんにちは。講師の坂本です。さて、今回は野村会員さまの油彩作品を紹介します。
まずは原始的なフォルムがその目を引きます。不思議な魅力のある幻想的な作品です。
まるで縄文時代の土偶を見ているような感覚にしてくれる作品です。
今回の何がモチーフ(動機)になっているかというと、ご自身が好きな楽曲がとのことでした。
制作中は、幾度かその楽曲を聞き、歌詞を確かめ、それを自身のイメージと融合させて制作されました。
絵具に関しても、画面を大きくしめる青は何度も塗り重ねられ、中心のフォルムと共に吟味れています。シンプルな図像ですが、深いこだわりを持って描かれていました。
何か具体的な対象が無い分、充実した作品にするためにはとても創造力を使われる大変な制作でした。実物は画像では伝わりきらない筆致や絵の具の質感など、とても複雑で豊かです。
大胆な絵具使いの後、微妙な色彩を繊細に調整しています。