加藤会員様の油彩画をご紹介します。

こんにちは講師の佐々木です。今回は加藤会員の油絵を紹介します。
 
 

 
 
窓辺においてある石膏像、ボルゲーゼの闘士を描いた作品です。この作品は40回の受講、およそ100時間で完成した大作です。
 
白い石膏像の中に見える複雑な影の色をとても上手く表現されていますね。影の色はただのグレーや黒ではない、という事を意識して表現することが大事です。「が、白い色の場合こそ繊細に感じ取ることが重要になってきます。その上で石膏像の質感や立体感を表現するとなると同じ色の影は二つとないといっても良いでしょう。また、窓際なので時間帯や天気によって光の具合が変わるので、それを見極めるのもとても骨の折れることだったと思います。改めてとても繊細な仕事内容ですね。
 
また、メインの石膏像の表現だけでなく、周りの窓枠や壁などの脇役に目を向けても、実際にはないフックなどの要素を描き加えることで、ただの間延びした色面にならずに絵として魅力的な存在になっていますね。
 
 

制作中の加藤会員様
 
 
加藤会員は現在写真をもとに風景画に取り掛かっていて、この写真はエスキースを描いている様子です。こちらも完成がとても楽しみですね。