佐竹宏樹展Exhibition in PROPOSTA 展示レポート

桜の美しい季節になりました。こんにちは。月曜日担当講師の佐竹です。
今回はこの場をお借りして、2012年3月に行いました福岡での個展についてご報告させていただきます。
 
 
佐竹宏樹展 Exhibition in PROPOSTA
2012年3月16日(金)-3月31日(土)
 
PROPOSTA|arflex FUKUOKA
〒810-0802
福岡市博多区中洲中島町4-20 PROPOSTAビル1F 
同時開催「佐竹宏樹展」GALLERY M.A.P
 
 
会場のPROPOSTAはイタリア・アルフレックス社、家具ブランドの総代理店です。通常のギャラリー空間は作品を鑑賞するために壁は白く、展示に不必要な素材を極力排除したニュートラルな空間、ホワイトキューブと呼ばれています。本会場、PROPOSTAでの展示は、上質なイタリア家具と共に設置し、ホワイトキューブでの展示とは異なった作品の見方、見せ方を提案する初のコラボレーション企画となりました。
 

「PROPOSTA」
 

「展示風景」
 
出展作品15点の選択、及びコーディネートは本展オーガナイザーであるGALLERY M.A.Pオーナーと話し合いの上、決定しました。最近作、新作のみではなく、旧作品を交えての本展は、これまでの制作の変遷を同時間、同室内にアレンジする回顧的なインスタレーションとなりました。13年前に制作したかつての作品が、現在進行中の新作と共振する不思議な時間感覚があり、おそらくは、家具との調和がもたらす空間性がそれを可能にし、真新しい体験となって現れたのだと思います。
 

「fake flower」
2000年
122×145.5cm
グラッタージュ/和紙に油彩、プリント布地、パネル
 

左「Greeting flower(Nagasawa art park)」
2010年
44.6×61cm(P12)
ステンシル・水性木版/和紙にアクリル、水彩、キャンバス
右「fake flower」
2000年
53×45.5cm
グラッタージュ/白亜地パネルに油彩
 

「Greeting flower(Three sisters)」
2012年
53×45.5cm(F10)
ステンシル/和紙にアクリル、キャンバス
 

「empty can」
1999年 
316×102cm
グラッタージュ/和紙に油彩、パネル
 

「disk」
1999年
86×86cm
油性木版/和紙に油彩、パネル
 

「fake flower(Nagasaki)」
2006
各60.6×60.6cm
水性多色摺り木版/和紙に水彩、フォトコピー、パネル
 

「Greeting flower(K&N)」
2012年
53×41cm(P10)
ステンシル/和紙にアクリル、キャンバス
 
※グラッタージュ/画家(シュールレアリスト) マックス・エルンスト(1891~1976)が発案した技法。キャンバスの下に配置したモチーフの凹凸を利用して描く油画のモダンテクニック。類似:フロッタージュ、拓摺り。
 

佐竹講師評