横山会員さまの水彩画ご紹介

メッツ絵画教室講師の髙村です。
今回は横山会員さまの水彩作品のご紹介です。
 
 
 

 
 
 
長く横山さまは水彩作品を制作されておられますが、先日開催の楽々展で
は、入選を果たされました。展覧会後の作品として描かれたものが上掲の
作品です。桜並木に挟まれた鉄路は旅行先で取材されたそうです。
 
水彩画における混色は、下の色を覆い隠す事が出来ない性格上むずかしく
感じらる会員さまも多くいらっしゃいます。横山さまはこれを最近では筆
によるタッチを残しつつ、画面のうえにあらかじめ置いておいた色と重ね、
複雑な色味を出すことに取り組んでおられるようにかんじます。すなわち
重色という事なのですが、色味を表現するうえでこの技法は大変有用であ
るように感じます。パレット上で任意の数色を混ぜ合わせるのではなく、
任意の数色をそれぞれ順番に塗り重ねてゆく事で、混色で表現出来なかっ
た深みある色彩が表現できます。たとえば緑色を画面につくる場合パレッ
トで、黄と青を混ぜていたところを、画面にあらかじめ黄を塗っておいて、
それから具合を見ながら薄めた青を重ねるといった具合です。
みなさんもぜひお試しください。
 
 
 

 
 
次回作は姫路城だそうです。楽しみにしています。