こんにちは、講師の三津です。
今回は堀内会員のデッサン作品をご紹介いたします。
堀内会員は教室に通い出して1年弱ですが、一枚一枚熱心に作業を重ね、
着実に成長されています。
ご本人曰く、描き始めはあまり見えてこなかった明暗が描き進める毎に
徐々に見えてくるそうです。
作品の進め方を見ていると仰る通りで、淡いトーンで描き始められたものが
制作が進むにつれて暗い所、明るい所に描き分けられていきます。
指導していて明暗は見えてくれば描けるのだなあとこちらが感心して
しまいました。では今回仕上がった作品を見ていきましょう。
白い布にワイングラスが置かれているシンプルなモチーフです。
このような捉えどころの少ないモチーフは難易度が高いです。
堀内会員は持ち前の丁寧な淡いトーンを扱いながら部分的に見えてくる
暗さを逃さず描き入れ、ワイングラスの透明感、白い布の柔らかさ等が
上手く表現されています。
モチーフの特性をしっかりと捉えた良いデッサンになっていると思います。
難をあげるのであれば布の大きなL字の空間、接地面、グラスの立体感が
もっと出せると良かったですね。
毎回課題は出てくるとは思いますが悩みつつも楽しんで制作していきましょう。
お疲れ様でした。