2013年総合講評会

高岡校長先生による2013年総合講評会が12月10日に行われました。
 

参加された会員さまは三浦さま、谷口さま、園田さま、野村さまの4名さまでした。
高岡校長先生を中心に、佐々木講師、私、高野が講評にあたりました。
 

三浦会員さまの作品は、F8号、F12号、F10号の合計3点です。
三浦会員さまは世界遺産をテーマに、作品を描かれていらっしゃいます。現地で撮られた写真をもとに、油絵で制作されていらっしゃいます。
今回は、クロアチアの川の風景、タスマニアの海辺の風景などです。
独特の「三浦カラー」と呼ばれる美しい色彩が、画面を彩り、とても完成度の高い作品が並びました。3点共、作者の気持ちが素直に伝わる上品な作品ですね。
どの作品も、その時々の季節の感じがよく出ていますね。
遠近感の表現も的確だと、高岡校長先生からのお言葉を頂きました。
佐々木講師からは、海の中の岩の色について、具体的なアドバイスを頂きました。
画面の構成力もお持ちの三浦会員さま、次回作が楽しみです。
楽しんで描いていらっしゃる点もとても素晴しいですね。
 

谷口会員さま作品
F8号、F10号、P8号の3点です。
 

谷口会員さまは、花や人形、竹藪の中の扉の風景と、多様なモチーフをお描きになりました。
3点とも、大変丁寧に、時間をかけて描かれています。
花の作品は、背景の緑色が大変美しい力作です。緑色を使いこなすのは難しいとされていますが、成功していますね。高岡校長先生も感心しておられました。
不思議な生命力と幻想的な美しさがあります。
佐々木講師からは、花束の中に時の経過を感じさせるテクニックについてのお話がありました。なかなか興味深い内容のお話を伺えました。
人形の作品は、まだ未完成ということでしたが、可愛らしく描かれており、好感の持てる作品です。完成が楽しみです。
竹藪の作品も時間をかけた力作です。
扉の奥行きがよく表現されていると、高岡校長先生と佐々木講師から、お褒めの言葉を頂きました。あと、竹藪の中に、少し空の空間が入るともっと良くなるのではないか、とのアドバイスがありました。
物語性のある作品です。私もおもわず画面に引き込まれてしまいました。
 

園田会員さま
F6号、F8号、P3号の3点の油絵です。
 
カラー、薔薇、地中海の風景画です。
どの作品も繊細に美しく描かれています。
薔薇の作品は、横の構図ではなく、縦の構図の方が良いのでは?との佐々木講師からの提案がありました。
美しい色合いと丁寧に描かれた花びらが独特の世界感を醸し出していらっしゃいますね。
 
 
地中海の作品は、未完とのことです。これからの仕上がりが楽しみです。空の青と建物の白のコントラストが鮮やかな作品です。
 

野村会員さま
スケッチブックにパステル画、百合の花と本の上のピエロです。
百合の絵は、しっかり色をのせていて、好感が持てますね。高岡校長先生も褒めていらっしゃいました。
 

野村会員さま
スケッチブックにパステル画、百合の花と本の上のピエロです。
百合の絵は、しっかり色をのせていて、好感が持てますね。高岡校長先生も褒めていらっしゃいました。
 
 
座談会


講評会では、高岡校長先生の丁寧なアドバイスをいただくことができました。会員の皆さまも満足そうでした。良かったです。普段、なかなか聴くことの出来ない深い内容のお話を、沢山伺うことができました。
座談会では、技法や画材について、更なる詳しいお話を高岡校長先生からお聴きする事ができました。大変に濃密な時間を過ごすことが出来ました。
会員の皆さま、お疲れ様でした。そして、高岡校長先生、丁寧なご指導を有難うございました。
次回も皆様、ふるってご参加下さいませ。宜しくお願い致します。
 
講師 高野真木子