企画講習会の予習

こんにちは、メッツ銀座絵画教室の講師の山本です。
三津講師企画授業『ペンで描く細密点描画講習』の本番に向け、土曜日午前中に4名の会員さまと私山本も含めて先ずは身近な道具の鉛筆で細密画にチャレンジしました。
 

煮干しを選ばれた鈴木会員さま
 

ほおずきを選ばれた松原会員さま
 

乾燥椎茸を選ばれた小林会員さま
 

煮干しを選ばれてた南野会員さま
 
 
およそ2時間で完成させるのはかなりの集中力が必要となり、とても大変ですが、部分をじっくりと観察をし、鉛筆の芯を尖らせ隙間を埋めていくように描くのがのがポイントとなります。
では講評を始めましょう。
 

鈴木会員さま
下を向いた尾と上を向けた頭の構図が大胆に決まりました。
普段の授業では時間をかけて密度を高めていますが2時間でここまで描ける技術をお持ちなので今後は少ない手数でも完成度が高められる描き方を学ばれると良いでしょう。
 

松原会員さま
ほおずきの皮に切り込みを入れ実が見える構図になっています。
内と外の差が明暗で描かれていますが、皮の切り込みを更に強弱が加えられると良いですね。
普段は水彩画を描かれていますが今回の絵は細密画の技法で鉛筆のみを使って完成させてみてください。
きっと新しい発見があるでしょう。
 

小林会員さま
椎茸の笠の影を濃く出すことで全体の構造がよくわかりますね。
皺が多く描きどころが満載なので根気勝負になってしまいますが、最後まで諦めずに描き切ろうとする意志を感じます。
皺の描写は丁寧に追っていくと自然と浮き出てくるものなので全体の構造が保てているか確認をしながら進められると良いでしょう。
 

南野会員さま
鉛筆のしっとりした良い色が出ていますね。
輪郭線への配慮が繊細でひとつひとつが丁寧に描かれています。教室に通われてからまだ4枚目のデッサンですが、描写を詰めて描くことが出来るので細密画に向いていると思います。
これからの作品が楽しみですね。
 

 

最後にわたくし、山本講師の細密画です。3B~2Hまでの鉛筆を使って描きました。
大まかな明暗を寝かせた2B鉛筆→濃い箇所を立たせた3B鉛筆→練りゴム+描き込みHB鉛筆→練りゴム仕上げ2H鉛筆
の順番で鉛筆を軟→硬に変えていきます。一番時間を掛けるのは仕上げの2H鉛筆の描写です。
基本的なデッサンの描き方なので宜しければご参考ください。
 
次回のブログはいよいよ本番の『ペンで描く細密点描画講習』三津講師からご紹介を致します。
小林会員さま、南野会員さまも続けて参加されます。ペンが加えれられて、どのような仕上がりになるのか楽しみですね。