こんにちは、講師の安永です。
今回は小林会員さまの油彩画を紹介させていただきます。
小林会員さまご自身が旅先で撮影された写真を元に風景画を制作しています。
今回は様々な写真の中から、海上にそびえる厳島神社の大鳥居を
ピックアップしました。
鳥居を中心に添えたストレートな構図です。
空、後景の山々、海面の寒色系の色面に、朱色の鳥居が映えます。
対岸の情景をあえてあまり描き込み込み過ぎず、
後景の山も彩度を落とした事で鳥居との距離感が生まれていますね。
朱の鳥居が海面の青に映る様も軽快なタッチで描きました。
描き過ぎず描かな過ぎずの程良い塩梅は長年の経験がなせる技でしょう。
反対に鳥居はゆっくりとしたタッチでしっかりと絵具を置き、差を作っています。
最後の仕上げに雲を描く小林会員さまです。
空はのびやかにたっぷりと描きました。
小林会員さまの題材となる写真は描くことを前提に撮影されていて、
構図がいつもよく練られております。
次回描く予定の立山黒部北アルプス写真も大きなスケール感を捉えたもので、
油彩画としてどのように描き起こされるのか楽しみです。