遠藤会員さまの水彩画紹介

こんにちは。
水曜日と日曜日を担当している講師の永瀬です。
 
今回は遠藤会員さまの水彩画をご紹介します。
遠藤会員さまは、ご入会されて約2年になります。
1年あまりかけてデッサンを習得されたあと水彩画を始められました。
 
最初にご紹介するのは、トマトとズッキーニの静物画です。
 

この作品は遠藤会員さまが本格的に水彩画を始められた最初の作品です。
それまでの鉛筆デッサンの経験が生かされ、とても立体的に描けていますね。
水彩絵の具の透明感のある発色が美しく、
トマトもズッキーニも瑞々しく表現出来ていると思います。
 

次にご紹介するのは玉葱の束をレンガの上にのせた状態を描いた作品です。
玉葱束の、球形が連なった形態がよく表れています。
玉葱のひげは、紙の白地を生かしながら、丁寧に表現出来ています。
手前から奥への前後感も出はじめています。
一番手前の二つの玉葱をもう少し強めに描くと、より前後の空間が表現出来るでしょう。
 

最後にご紹介するのは、青い布を敷いたテーブルの上に
ブラックバスと貝殻、ビー玉を配置した静物画です。

ブラックバスとその周りの空間がとても鮮やかでクリアに表現されています。
ブラックバスの流線形の形体感や、つやのある質感、細部の描き込みなど素晴らしいと思います。

ビー玉は少し弱く見えます。
もう少しコントラストと彩度を高めながら、シャープに描きたい所です。

貝殻はとても丁寧に描けています。
形体感、空間がよく出ていますね。
陰の色味も美しいです。

遠藤会員さまの作品や制作には、
「しっかりとモチーフの構造を理解して描いていく」という意識が感じらます。
それが作品の質を高めているのだと思います。
今後は、風景画も始められるとのことで、そちらも楽しみです。
これからも制作を楽しんで、素敵な作品を作っていただきたいです。