メッツ絵画教室講師の安永です。
若葉青葉をわたる風も快く感じられますこの頃、皆様いよいよお元気でお過ごしとのこと、お喜び申し上げます。
去る2013年4月18日木曜日、メッツ絵画教室銀座校にて、特別授業『鮮魚を描こう』が行われました。
お魚屋さんで購入した新鮮な魚介類がモチーフです。
イタリアンタイガーとイトヨリ(鯛の仲間)
ズワイガニ
鮎と鯖
イカ
サヨリとサザエ
着彩に入る前に山本講師によるデモンストレーションを行いました。
基本的な水彩絵の具の扱い方、着彩の手順を実演しました。
今回は水彩の基本に加えスパッタリングという技法を紹介致しました。
ブラシに付けた絵具を指で弾いた飛沫で描く技法です。細かな粒子となった絵具の表情は筆で描くのと違った微妙な質感や色味を表現します。
永山会員のイトヨリです。鮮やかな鱗の色味を見事に水彩で表現しました。
2時間半でここまで仕上げる力が付いてきました。
児玉会員のズワイガニを描いたパステル画です。
初のパステルでしたが、児玉会員ととても相性がよく、魅力的な作品に仕上がりましたね。
背景のブルーに少し異なった色味を重ねていってもよいかもしれませんね。
多田会員はイカを描きました。
山本講師のデモンストレーションで学んだスパッタリング技法にチャレンジしました。イカの微妙な色味を表現することが出来ました。
前田会員は鮎を描きました。短い時間で描く力が付いてきいますね。
鮎の繊細な色味をしっかり表現しています。もう少し明度の暗い部分を作ると画面に締まりが出てくるでしょう。
福島会員はペンと水彩で描いたでサバを描きました。サバもさることながら画面全体を意識し、サバ以外のモチーフの役割が明快です。
藤井会員はズワイガニを描きました。複雑な蟹の形態に正面側から挑戦しました。
野村会員はサバを描きました。水彩が初めてとは思えない出来ですね。
柔らかくサバのボリュームを捉えていますね。サバの持つ光沢をもう少し描くと良いでしょう。
こちらも初めて水彩画を描いたと思えない須田会員のエビです。
なんとも言えない複雑な色味を画面上で絵具を重ね表現しました。エビの置かれている状況の説明をしてあげると良いでしょう。
制作終了後は講評会を行いました。
日頃生のモチーフを描く機会はなかなかありません、特に海の魚介類となれば尚更です。
モチーフとの一期一会の出会いが描くモチベーションとなり生き生きとした作品がたくさん生まれました。