特別講習会「クロッキーで描く」

こんにちはメッツ絵画教室の安永です。
先月、私の担当日の木曜日にクロッキー会を行いました。
 

 

去年5月に続き3回目の会員様同士を描き合うクロッキー会となりました。
 
今回は鉛筆に加えて割り箸ペンを用いて墨汁で描くことにチャレンジしました。
割り箸ペンに墨汁で描く場合、修正が効かないため緊張感が強いられますが、鉛筆より色が濃く、線に濃淡が自然と付くのでクロッキーにうってつけの素材です。
また墨汁の色が途切れたら、またペン先に墨汁を付けてという行為が客観的に自分の絵を見る良い間となってくれます。
初めての素材で描いた、皆さんの生き生きとした作品をご覧ください。
 

少し頭部が小さくなってしまいましたが、女性らしい曲線を良く捉えていますね。
スカートに隠れた部分の足の形を想像しながら描いてあげるとよいでしょう。
 

前田会員様のクローキーです。
少し下半身が小さくなってしまいましたが、モデルの服の柄まで含めてしっかり描ききりました。枚数を重ねるごとに良くなってきましたね。
 

永山会員様野クロッキーです。
モデルのポーズを空間を含めその時、今を捉えることに成功していますね。
足周辺、地面に映る影のトーンも同時に捉えていけば更に強い表現となるでしょう。
 

人体のバランスが良く、確かなクロッキー力を感じさせる須田会員様のクロッキーです。
顔の正中線を意識出来れば目鼻立ちの描き込みの時にバランスを崩さずに描き易くなるでしょう。
 

画面いっぱいに捉えた人物の上半身、柔らかく大きなストロークで描いた
小林会員様の魅力的なクロッキーです。やや構造感が弱いので正中線を意識し、面で捉える意識を加味してゆくと良いでしょう。
 

迷いなくいつも自然体で対象に向かう児玉会員様のクロッキーです。
人体のバランスはかなり良いですね、ただ顔の表情はもう少しデリケートに観察しましょう。
 

線に強弱があり、墨汁の擦れを利用してグレートーンも巧みに使いこなした福島会員様のクロッキーです。
 

後ろ向きの佇まいを少ない線で感じさせるクロッキーです。
藤井会員様の実直な視線を感じます。
 

多田会員様のクロッキー、こちらも少ない線で人物の特徴を捉えていますね。右肩、肘にかけての形をもう少し良く観察すると更に良いでしょう。
 

最後に出来上がったクロッキーを並べ、講評会を行いました。
クロッキー力を付けるには反復練習が全て。
今後も継続してクロッキー会を行っていきますので是非またご参加ください。
 
 
担当講師 安永 太郎、 山本 絵里