月曜日、土曜日を担当しております講師の三津です。
今回のブログでは関根会員の作品をご紹介したいと思います。
時間をかけて描かれた作品です。
今回の作品は手前の花よりも背景の布の表現に苦心されていました。色々と試されたのち点描で描き出すことになり、その結果密度のある表現になったと思います。背景の扱いはメインのモチーフに比べ、気が抜けやすいのですが、そこをしっかりと書き込むことによって画面全体に意識がしっかりといきわたり、緊張感のある画面作りに成功しています。
花の描写は明暗を描き分けるのに苦労されていましたが、何度もあきらめずに塗り込むことによって絵の具の厚みが増し、面白い表現につながっています。デッサンに多少の難は感じられますが、そこを熱量でカバーできているので拙さも魅力的に見えてしまいます。
この一枚を描き切る中でたくさんの発見や技術の向上があったと思います。
それを次の一枚に生かせるといいですね。