こんにちは。銀座校の金曜日担当の講師の森です。
今回は上田会員さまの油彩画を紹介します。
花のある静物画です。
この作品は去年の夏から今年の春にかけて、半年以上、コツコツと仕事を積み重ねて描かれています。上に掲載した写真のとおり、密度の高い作品だということは伝わると思いますが、実際の作品を見てみると、何度も重ね塗りしたことで出てくる微妙な色彩のニュアンスや、描き直しを繰り返して堅牢な質感になっているモチーフ(特に布の柄!)など、写真からでは伝わり切れない魅力がたくさんあります。
今回は、モチーフ自体の描写だけでなく、背景や、テーブルに落ちる影なども工夫して描いています。花の影がかすかに見える様子など、実体の無いものの表現が以前より上達しているように感じます。毎回、完成度の高い作品を描かれていますが、今年の作品はまた一段とレベルが高いです。
上田会員さまの制作風景です。じっくり時間をかけて制作されています。
今年はコロナで楽々展が開催されず、この作品を実際に鑑賞する機会が無いのが残念です。現在、早くも次回作を制作中なので、期待しております。