こんにちは、講師の森です。
僕は教室の窓から見える銀座の街路樹の葉が、
成長してだんだんと大きくなるのを温かく見守っています。
さて、今回は菅野会員のデッサンを紹介します。
菅野会員は今年の1月からスタートされた会員さまです。
積極的に描いて、しっかり完成させていますね!
モチーフの紙風船は、
黄色やピンクや青などのカラフルな縞模様になっているので、
それら固有色を鉛筆の白黒に置き換えたときに
どのような色になるのかを描き分ける必要があります。
さらに天井から光が当たって風船の下部が暗くなる、というような
陰影も同時につけなければなりません。
菅野会員さまもそのような点を苦労されていたようですが、
仕上がったデッサンを見てみると、
固有色だけでなく、立体感を感じさせる陰影もしっかりと
付けているため、今にも転がりそうな球体の形がちゃんと表現できています。
さらに紙のしわも詳しく描写されているので、
張りのある紙風船らしい印象が絵の中で再現されています。
通い始めたばかりでまだわからないことが多いと思いますが、
素直に鉛筆を動かし、トーンを載せているためか、
無理のない自然な描写ができているので、
そのような長所を大切にして描いていければよいと思います。