こんにちは、金曜担当講師の山田です。
今回は新井会員の作品をご紹介します。
新井会員はメッツにご入会される以前からパステルをたしなまれていましたが、教室に通われるようになって、今一度、モノの基礎的な形などについて学ばれています。
人体構造を学ぶというテーマで、人形を描いてみました。
ピンクの透け感のあるドレスや羽の柔らかい感じがでていてとてもきれいですね。人形の愛らしさもよく出ています。背景の処理が中途半端なので、背景をどうするかは序盤に決めておくとよいと思います。
ボリュームのあるドレスのおかげで骨格構造が見えないので、プロポーションを捉えるのに苦労されました。
生き物を描く時に、顔、胴体、下半身を別々に捉えてしまうと一人の人間の形がバラバラになってしまいます。この作品も途中骨格がバラバラになってしまい、修正しました。
自然な人体の動きを表現するのに大切なのは、正中線(頭からつま先まで、身体の中心に線を引いてみた線)の流れを意識することです。
また、人形は細かい描き込みが多いので、パステルという素材では少々苦戦されたようです。本当に細かい顔の部分には、パステル鉛筆をおすすめしました。
新井会員は今回人物を描いてみて、色々と難しさを感じられたそうで、次回作も違う人形にチャレンジされています。更に良い作品になることを楽しみにしています。