明けましておめでとうございます。木曜日担当の小牟田です。
新しい1年が始まりました。今年も様々な美しい景色や思い出を絵に残していきたいですね。そんな気持ちになる作品をご紹介します。
内藤会員さまの水彩、風景画です。
描かれている牧歌的な風景には穏やかな空気が漂います。森、レンガ作りの橋、流れる小川。すべてがバランスの良い描写で、鑑賞者はゆっくりと絵の中に入っていくような感覚になります。
以前から水彩で風景画を描かれていますが、ウィリアム・ターナーのスケッチの模写や、カマイユ画法(単色で明暗を描いてから固有色で描く技法)を用いた表現を通じて、今回の作品に至りました。一筆一筆よく見て描き、ご自分が見てきたこの風景の「描きたい所」をきちんと抽出して描くことができ、とても良い絵に仕上がりました。
画面右下をよく見ると、人が腰かけているシルエットも見られます。こういった語性も、この絵の魅力の一つだと思います。額装して飾りたくなる一枚です。
今年もどんな優しい景色を見せてくださるのか、楽しみです。
みなさま、本年もよろしくお願い致します。