金田会員様のデッサン画ご紹介

こんにちは。銀座校木曜日担当の小牟田です。
10月に入り残暑の残る日もありますが、ようやく秋らしい風を感じる事ができるようになりました。絵を描き、鑑賞するのにとても良い季節ですね。
今回は、今年の6月にご入会いただきました金田文子会員さまのデッサンをご紹介します。
 
 
 
 
描かれている『アリスのうさぎ』は会員さまに人気のモチーフですが、難易度の高いモチーフのひとつでもあります。ご入会からたったの3か月で、形だけでなく、このモチーフ特有の質感(エイジング加工)の雰囲気を捉えながらしっかりと描き切る事ができ、とても良いデッサンとなりました。
 
金田会員さまは、お教室のモチーフ棚でこの子を見た時から「これが描きたい!」と思っていてくださったようです。実はこれを描く前は、もう少し「形」や「質感」を描く練習になるモチーフがいいかと思っていましたが、私にとっても、この描きたい気持ちが、上達への最大の糧となる事を改めて認識させてくれました。
 
うさぎの前は、オウム貝を描かれていました。
 
 

 
 
こちらもモチーフを丁寧に観察し、デッサンを「一枚の絵」に仕上げようと描いているのが分かりますね。
 
そして、うさぎの完成後は、再び質感の練習もかねて『ステンレス製のじょうろ』をモチーフに描き始めました。このように、基礎デッサンを続けながら、時に自分の「これが描きたい」という気持ちに目を向けていいと思います。基礎の積み重ねと描く欲求の相互作用で、確実にデッサンは上達します。ぜひモチーフ選びの時は担当講師に気軽に相談してください。
 
金田会員さまのデッサンの特徴は、筆致が柔らかく白色(光)が柔らかく発光して見える所にあると思っています。これからも、温かみのある作品を拝見するのが楽しみです。