「鉛筆デッサン」上森会員様の作品

メッツ銀座絵画教室の水曜日、金曜日を担当しています講師の髙村です。
今回は上森会員様のデッサンをご紹介します。
上森愛飲様は最近メッツ銀座絵画教室に入会され基本のデッサンを描かれております。
上森会員様は仕事でデジタルによる作品を制作されておりその為、より観察力を高めたいと大変熱心に通い頂いて集中して描いて頂いております。

 
 
最初に描いた鉛筆デッサンのリンゴです。
 
 
デッサンを始めたての頃はだれしも目に見えている様子を鉛筆でどう表現するのかという事に苦労するものです。
 
 

 
数点描かれたのちのパンとイチゴのデッサンです。
 
 
しかし、少しの間でじっくりと描く対象(モチーフと呼びます)を観察し鉛筆を走らせ足り形や濃淡を何度も修正していくうちに、上森会員様はモチーフの形や表面の形状を丁寧に描き出ししっかりとした質感や全体の表現を行う事が出来ました。
全体の立体感も損なわれておりません。只、少し全体のトーンが暗めに触れているかなと
気になるところもあります。
 
 
そして今回描かれました手のデッサンです。

そして今回描きました手のデッサンです。
 
 
上森会員様は人物をご自身の作品で人物を題材とされることも多いとの事なので。手のデッサン描いて頂きました。描くべきところ、トーンの配分などバランスが良く表現できているように思います。
 
体を構成する部分で手は大変関節の多い部分ですが親指から小指迄個々の位置関係をしっかりととらえ描くと手の形の表現はうまくいくことが多くこの作品はその好例です。
 
デッサンは初めて描くにおいて窮屈や退屈と想像される方がほとんどですがデッサンをしますと物を見る観測力を養い白い画用紙に正確に形を再現出来る技術を養うものです。
デッサンを行うに当たり大切な事は描く時間より観察する時間を十分取るようにする事です。