こんにちは。銀座校の木曜日と金曜日担当の講師の森です。
今回は渡辺会員さまの油彩画を紹介したいと思います。
木のある風景です。
この作品を描くにあたって、ずいぶんと苦労され、工夫を重ねたところが多数あります。
空の色はこだわって、何度も塗り直して、現在のこの青にしました。地面も、冬の気温を感じるような色彩や、陽のあたる様子を表現できないかと最後まで妥協せずに制作されていました。様々な変遷を経て、重厚に仕上がったと思います。
この絵の魅力的なところは、
観光名所でもなければ、ランドマークになるような目立った建物があるわけでもなく、
気を付けないと見落としてしまいそうな何気ない風景を切り取っている点なのではないかと思います。
その風景に、先に述べたようなこだわりや、自分の感覚を乗せて描いているので、たとえ平凡な風景でも、まったく平凡ではない作品に仕上げることができたのだと思います。
渡辺会員の制作現場です。
資料を参照しつつ描いています(人物写真はまた別の作品の資料です)。
毎回熱心に描かれているので、次回作も力作ができあがると思います!