野村会員様のデッサン

こんにちは。
主に火曜日を担当させて頂いている、講師の坂本です。
さて、今回は野村会員さまのデッサンを制作順にご紹介します。ステップアップのイメージをこのブログをお読みの皆さんにもお伝えできれば幸いです。
 
まず、体験でのリンゴ終了後1枚目のワイン瓶のデッサンです。
 
 

 
 
工業製品は左右対称の回転体。とても形を整えるのが難しいものですが、何とか修正を重ねて完成しました。やはりまだ、多少の歪みは感じるものの、しっかりとした「黒」を出すことによって、ビンのキラリとした質感が表現できたことが次に繋がりました。
そして、飛躍の印象があるパンとパプリカのデッサンになります。
 

 
 
粘り強く描いたワイン瓶での描き込みでの経験が密度のある質感表現に身を結びました。
上達のルートは人それぞれです。会員さんの前作の進行具合からご自身の素質にあったちょっとしたアドバイスをさせて頂きました。気付きを実感されとても手ごたえある作品になったようです。
 
 

 
 
最後に質感・色・形がバランスよく帰結したオーム貝のデッサンです。弾けば音が鳴りそうな質感と、独特の模様。それでいて貝の形状がよく伝わる作品です。シンプルなモチーフではありますが、描きどころを見つけ、バランスを考えながら描くのはとても難しい部類の物ですが、自然な佇まいに仕上がっています。
 
 

 
複合的なモチーフであるカモと対峙している制作風景。大役にカモ氏も緊張気味でしょうか??