石橋会員様の水彩画

こんにちは,
水曜日を担当しております講師の髙村です。
本日は石橋会員様の水彩画作品をご紹介いたします。石橋会員様は近作では水彩紙をパネルに貼り込み制作されており、ぼかしの表現も紙にたわみが無い分的確です。今回の制作対象は皇居桜田門付近の景色です。
 

 
画面に大きく石垣と街路灯を取り込みその存在をしっかりと表現した挑戦作品です。
ただ石を描くと言っても乱暴に混色し筆を当ててもその表情を表すことは出来ません。この作品は凹凸、起伏、陽光、日陰の描き分けはさりげないながら見事です。
そして、この絵の近景を際立たせているのがぼかしを使って描かれた遠景です。細かい直線が沢山あるいかにも手のかかるところですが、すっきりとくどい所が一つもありません。松の並木も重ねの回数で遠近をなさっています。
ここ三年程の賜物というべき作品になった様に思います。