こんにちは!木曜日、土曜日を担当しております講師の山本です。今回は鈴木聡美会員のデッサンをご紹介いたします。
鈴木会員は初めに体験デッサンでリンゴを描いてから2010年9月に入会しました。毎月2回、授業中の2時間半のあいだ手を休めることなくフルに集中して制作されています。
では1枚目、ワイン瓶のデッサンです。
Hの鉛筆を立てて調子を付けているのでガラスの透明感がでていますね。ラベルの書体やバーコードまでしっかり描かれています。
2枚目、パンとパプリカのデッサンです。
モチーフだけでなく、布のしわまで描かれていますね。鉛筆のトーンの重ねが上達して影のグラデーションが自然に表現できるようになりました。
3枚目、相関体のデッサンです。
モチーフの向きと布の折り目の線がクロスして動きのある良い構図となりました。2Hの鉛筆と練りゴムを何度も使うことで硬さと柔らかさの描き分けに成功していますね。
4枚目、うさぎと苺にデッサンです
うさぎの動き出すために左右の足の重心の違いが表現されていますね。奥の台とバックを暗く描くことで画面が引き締まり、この一枚で構成力も身につきました。
5枚目、レンガと百合のデッサンです。
花の白と葉の緑、色の差が描き分けられていますね。鈴木会員の粘りのある観察力で花びらの一枚一枚をしっかり完成させていきました。
6枚目、石膏の手のデッサンです。
布の色を暗くすることによって石膏の白が表現されています。反射光を明るく、稜線(りょうせん)を濃くすることで円筒形の回り込みが描けていますね。
鈴木会員の上達の秘訣は妥協せず納得するまでやり遂げる姿勢にあると思います。絵を描くことは楽しいですが、時には思うように進まないこともあります。でも諦めずやり遂げた後、努力の成果が絵に表れ、次への意欲にも繋がっていきます。
枚数を重ねるごとに壁を乗り越えていく鈴木会員、現在制作中の絵は優しさが加わって表現の幅が広がり、完成が非常にたのしみでね。