日曜日朝昼 水曜日朝昼担当しております髙村です。
今回は、石橋会員さまの作品についてご紹介いたします。
石橋さまはこれまで写真を元にした風景を多く制作されておられましたが、
近作ではじかに観察する事の出来るモチーフでの静物画に取り組まれて
おられます。二次元から二次元に進む写真模写と違い、自身の身体の姿勢や
刻々変化する光の状況を抱えるこのような制作はデッサンと同様に大いに
観察力を要すとともに、感じられる見え方の矛盾に折り合いをつけつつ作画を
進める大変さがありますが、それを解決し、またご自身の作品へ期待している
仕上がりに近づいた際の喜びはひとしおではないでしょうか。
この作品では、金属の質感とその形状の表現、殊にその立体感を出すこと
が難しかったと思われますが上手く映りこみの描写を抑制してそれぞれ
上手く折り合いをつけて表現なさっておられたように拝見しました。
これからも作品を拝見出来るのを楽しみにしております。