こんにちは講師の佐々木です。
今回は荒井会員さまの油絵をご紹介します。
教室にあるサモトラキのニケの石膏像だけをモチーフにした
シンプルな作品ですが、とても重厚な作品に仕上がっています。
写真では分かりにくいですが、絵具を盛り上げて石膏像の形を
表現しているので、まるでレリーフの彫刻作品のようになっています。
この盛り上がっている部分はペインティングナイフを使って、
まさに塑像をするような形で描かれています。
また、背景にはローラーを使っているので絵具の角が立っていて、
塗装されたコンクリートのようなマチエールになっています。
そして、その色も何度も重ねているので、とても複雑な表情になっていますね。
ナイフやローラー等を使って絵具を盛り上げて描くのは、
油絵の具ならではの表現ですね。
荒井会員の次回作がとても楽しみです。