こんにちは。講師の中田です。
今回は斉藤会員さまの油彩をご紹介します。
斉藤会員さまは建物などの人工物が全くない自然を描くのは初めてかと思います。
直線的な部分がなく、場所によっては明確な色の差もあまりない風景はとても難しく
静物をデッサンで描いてきた所からの一つの関門といえるでしょう。
そのような難しい題材ですが、この作品は青や緑がとても綺麗で、
まるで現実の風景ではないかのような幻想的な雰囲気を持っています。
茶や黄土色を多く使えばもっと簡単に質感を出せる部分はあるとは思いますが、
それではこの世界観を出すことはできなかったでしょう。
色数が絞られているからこその美しさがあります。
ある程度絵が出来てきてから、さらに追求していく姿勢も素晴らしく、
斉藤会員さまの今後の作品が楽しみです。