こんにちは、メッツ銀座絵画教室講師の永瀬です。
今回は山崎会員さまの油彩画をご紹介します。
今回の作品では山崎会員さまは紫陽花の写真を見ながら、
フォトリアリズム的な描き方で制作されています。
作品はあと一歩で完成のところまで来ています。
とても鮮烈でインパクトのある画面になっていますね。
丁寧な描写と何度も塗り重ねた青や緑の発色の良さが、
紫陽花の瑞々しさを見事に表わしています。
画面上部、うしろのほうのカメラのレンズがピンボケしていく様子を
油絵の具のゆっくり乾く特性を活かした
ぼかしの技法でうまく表現していますね。
また暗部、影のところでは、元の写真では、黒く、べたっと
つぶれていたところもありましたが、作品では、暗い中で葉のかたちを
作っていらっしゃいます。
今回の作品は、写真的なリアリティと油絵の具の物質感や空間性をもって
とても魅力のある画面になっていると思います。
完成まで楽しみながら、がんばっていきましょう!