こんにちは。メッツ銀座絵画教室、月曜日担当の佐竹です。
今回は、昨年8月の銀座校オープンに合わせて、新宿校から移動されました槇峯会員の作品をご紹介致します。
槇峯会員は約1年の受講期間中、およそ20枚のデッサン画を仕上げ、現在はパステル画の制作に取り組んでいます。ワインボトルや果物など単体のモチーフを描くことからスタートし、複数の組モチーフや背景を含めた画面構成へと、深い観察力と集中力をもって回を重ねるごとに上達されています。鉛筆とパステルは色彩の違いこそあれ、水分を含まない乾いた描画材という点で共通しています。鉛筆(パステル)を寝かせたり立てたり、擦ったり、描き方の工夫も魅力的です。
「石膏(八角柱)と布」
鉛筆の種類と強弱の使い分けによって、硬質な石膏(八角柱)と包み込む布の柔らかな質感を描き分けています。画面の中心へ視線を誘導する構図と明暗の対比がリズミカルに配慮されたデッサンです。
「ビスクドール」
衣類のしわや柄の一つ一つまで丁寧に観察されています。
影の部分はパステルの下地を活かししっとりと、明るく光の当たっている部分は色鉛筆で細かな模様が浮かび上がっています。丁寧なグラデーションが緩やかな光の凹凸を表現する、ビスクドールの柔らかな雰囲気と可愛らしさに溢れた作品です。
佐竹講師評