こんにちは、講師の佐々木です。
今回は先月開催した企画講座
「墨とパステルを使った混合技法でガラスを描く」の
土曜日の様子をご紹介します。
この日は朝昼二回の開催でそれぞれ2人づつ4名のご参加でした。
まずは午前中の様子です。
真円を描くのは意外と難しいですが、
紙を回してチェックしていく事でフリーハンド
でも描くことが出来ます。
円が描けたら鉛筆でトーンをつけていきます。
この時にハイライトや映り込みの現象を出来るだけ
捉えられると後の作業が楽になります。
こちらは午後の様子です。
講師が描いた絵を参考にしながら薄墨を何回も重ねて
グラデーションをつくります。
球体の表面に映り込む蛍光灯の光と反射光に気を配りながら
球の立体感を描いていきます。
それでは作品を見ていきましょう。
鈴木会員さま
墨の濃淡の幅が良く出ているのでガラスの
質感が良く出ていますね。
パステルをもう少し摺り込むようにすると良かったですね。
松原会員さま
動きのある構図で3つのビー玉を配置していますね。
1つを画面から切っているので広がりを感じられます。
一つ一つの描写が作業的に似てしまったのが残念です。
同じものを描く時でも、それぞれに違う意識を
持つようにすると良いですね。
松岡会員さま
映り込みや色の変化をとても細かく観察し
描写出来ているので、ビー玉らしさが良く出ていますね。
背景の扱いにも時間がかけられると良かったですね。
瀬古会員さま
真円の歪みが少し気になりますが、
墨の濃淡とパステルの色の響き具合が綺麗ですね。
背景に少しトーンを入れても良かったかもしれませんね。
皆さんにビー玉を描いていただいたので、
それぞれの表現の違いが出てとても興味深いですね。
シンプルな物ですが、じっくり見ると複雑な現象があるので、
意外と面白いモチーフです。
是非一度挑戦してみてください。