人物画コース「ギリシャ風衣装の男性」

こんにちは、メッツ絵画教室の山本です。
今回はギリシャ風衣装・男性固定ポーズを行いました。
フランス人のモデルさんは日本人に比べて背筋、胸筋にふくよかな厚みがあるので筋肉の構造が描き易すく、美しかったとの感想もありました。
 

首の太さと顔の幅がほぼ同じなので眼球から鼻先までの距離を小さな顔の面積内で描き上げるのが難しかったかと思いますが、全身をバランス良く入れてポーズの休憩時間に背景を描き上げる作品もありました。
 

マリアンスキー会員さま
後頭部から鼻先までの距離が長く、顔の大きさに比べて肩や身体の厚みが華奢になってしまったので人物の一体感が弱くなってしましました。
 

植田会員さま
背景の2対の石膏像の中心立つ人物がドラマチックに描かれています。布の質感が練りゴムで抜いたままになっているので明るい色を作る時はハイライト以外のトーンにも気を配れると良いでしょう。
 

沖野会員さま
正面からの難しい構図でしたが手が前に出ているのがよく描けています。完成度が高い仕上がりになりましたが腹部の構造が弱くなってしまったのが残念です。
 

富田会員さま
画面端に切れた手とバストアップにした構図のバランスが非常に上手いです。右肩は薄くなってしまいましたが顔がしっかり描けているので強い絵になっています。
 

飯島会員さま
顔の描写力に比べ下半身が弱くなってしまいました。全身を入れなくてはいけないルールは無いので、飯島会員自身が描きたい箇所をどう構成して見せるかを考えてみてはいかがでしょうか。
 

青井会員さま
初めての人物参加でしたが、手数がしっかり入っていますね。手の動きが均一すぎて無表情な印象になってしまいました。人体の骨格、筋肉、重心の特徴を良く観察し、モデルさんの性格まで想像して描くと人間らしさが生まれてくるでしょう。
 

種岡会員さま
足位置が少しずれてしまいましたが、描き進めながらプロポーションの修正も行ったおかげで身体の構造が見やすく、力強い筆圧の中にも洗礼さが出ています。
 

佐野会員さま
無駄な色数が少なく、すっきりまとまって見やすい絵になっています。画面下がやや弱いですが、背景と人物の一体感が出ています。
 

次回は女性ヌードクロッキーです。
4色のコンテを使い、形をとりつつも肌の質感を同時に描き進めます。
 
人物画コースは毎月第1日曜日のPM4:30から開催されます。
銀座教室の会員さまも1回の受講消化とモデル代をお支払いいただければどなたでも
ご参加いただけます。一度是非、ご参加して頂き描いて頂ければ人物を描く楽しみを
ご理解いただけると確信しております。
詳細は講師にお尋ね頂ければ幸いです
 
※コンテは企画授業『コンテで手を描く』で使用した4色のコンテを使います。お持ちでない方は貸出しをしますので、お気軽にご参加下さい。

担当講師 山本、佐々木