鈴木会員 作品紹介

メッツ銀座絵画教室土曜日担当の三津です。
 
夜になるとすっかり冷え込むようになってきましたね。暗くなるのが早くなってくると毎年のことながらびっくりしてしまいます。
もうすぐ本格的な冬の到来ですね。
 
今回のブログでは会員様の作品を紹介させていただきます。
 
鈴木会員のデッサンです。


今回はウクレレとビー玉、植物の葉を描かれています。
鈴木会員のこれまでのデッサン作品は豊かなグレーの幅と、しっかりとした密度を持ったものでした。
しかし一方で白黒の対比が弱く、遠目の強さにはやや難がありました。
今回はしっかりとした白黒対比を意識して、柔らかさと強さを併せ持った作品が描けるといいですね。
これまでの作品と今回の作品とを比較して見て行きましょう。
 

淡い色調の中で丁寧に色幅を出していますが接地面や影、下に引いてある布、モチーフ以外の空間の意識が希薄です。
 

こちらの作品も丁寧で綺麗なトーンが出ていますが、全体的にグレーに染まって見えてしまいます。部分的にもう少し強い黒を使って行けると白黒グレーの住み分けがはっきりするのでグレートーンも一段と綺麗に見えてくると思います。
 

こちらが、まだ制作途中ではありますが、今の作品です。淡いグレートーンの幅は相変わらず綺麗です。今回の作品の良いところとしては画用紙の白が空間にすり替わり始めていることと、グレーの幅と黒の幅が描き分けられていることです。
まだモチーフが床に落とす影が弱いのでそこをしっかり観察することと、床を描いていくことで今の段階での抜けの良さが無くならないよう気をつけましょう。