新宿教室/雪の大熊講堂

土曜日を担当しております講師の杉本です。
今回ご紹介いたします新宿教室会員様の作品は雪景色の早稲田大学・大熊講堂を描きました薄木会員様の油絵です。

 
 

 
 
雪の早稲田大学・大隈記念講堂の風景です。
建物のもつ重厚な印象と同時に、真冬の底冷えした空気感が感じられます。
年季の入った壁面の質感、やや紫がかった寒空と、降り積もった雪の色合い。
油絵具を何度も塗り重ねる事で、対象の実在感を引き出しています。
両側の樹木の枝葉の様子を見ると、雪の重たさが伝わってきます。
壁面の装飾やゴシック様式の窓など、繊細な部分にも気を配り、講堂の威厳ある姿を再現できています。
グレートーンを基調とした大胆なタッチと、細部の描写を両立し、現実感ある情景に仕上がりました。また、建物の足元には雪だるまを作って遊ぶ親子の姿があり、冬景色に人の温もりが添えられています。
 
 

 
薄木会員様は、これまでデッサン・油絵・人物画で様々な画題に挑戦されています。
今年の楽々展には自画像の大作を出品され、現在はアクリル画での技法を研究中です。
 
次回作も期待しております。
(制作風景は現在制作中の作品です。)