企画講習会のご報告

こんにちは、土曜月曜を担当している三津です。
今日はメッツ銀座絵画教室2017年での最終企画講習会、
『ドライブラシで風景を描こう』の授業風景をご紹介いたします。
 
今回の企画では参加いただきました皆様にワイエスの模写を通して
透明水彩によるドライブラシ技法の体験をしていただきました。
 
 
 

 
ドライブラシ技法は馴染みの無い方も多いと思いますが要は水の使用を
極力抑えてがさついた表情で描く技法です。
作業の流れとしてモチーフを描写するのを最後の方に回して前半は徹底して
明暗の流れと絵具の表情作りに時間を割きました。
 
参加された会員さんからはモチーフになかなか手を入れられないのでじれったい、
これで時間内に終わるのかと不安や戸惑いもあったのですが結果、
皆様完成度の高い作品にすることが出来ました。
では作品を紹介していきます。
 
 
 

 
こちら田中会員の作品
 
草むらの中にちらちらと見える鮮やかな赤味が綺麗ですね。田中会員
も途中不安を感じていらしたようですがバケツを描き入れていく段階
でこれまで絵具にしか見えなかった物が空間にすり替わって行くのに
驚かれていました。
 
メッツ銀座絵画教室では2018年も会員皆さまにより楽しんでい
ただけます絵画に関しての企画講習会を開催してまいります。
 
 
 

 
荻野会員の作品です。
 
実際の作品より可愛らしい色合いで描かれています。近しい色味を何
度もかさねることでパステルで描いたような複雑な色味が表現されて
います。影の中にも色味が感じられる優しい絵に仕上がりました。欲
を言えばバケツの描き込みがもう一段階進むともっと強い絵になった
とは思います。
 
 
 

 
江川会員の作品です。
 
画像では少し伝わりにくいかもしれませんが丁寧に重ねられた筆跡が
集積している様子がとても綺麗です。江川会員はこれまで仕事を急ぎ
過ぎて絵具の表情を潰してしまう傾向があったのですが、最近急速に
仕事が繊細になってきていて、今回もその成長を感じられる作品にな
っています。
 
 
 

 
マックラクラン会員の作品です。
 
暗い色調の中でドライブラシを重ねる事で下地の色が見え隠れしてい
る様が自然と草むらに見えてきています。色々なモチーフを絵具の現
象、重ね方によってそれらしく見立てる事を覚えると画面全体を説明
的に描写する必要が無くなり、より豊かな絵画表現に近づけます。今
回の企画でその一端を感じられれば良かったなと思います。
 
 
 

 
小松会員の作品
 
オーカー系から茶系の絵具を軸に描かれている事で落ち着いた雰囲気
の仕上がりになりました。色味を抑える事で静けさや自制的な印象を
感じられます。普段の制作でも作為的に色味を絞ってみても面白い表
現が出来るかもしれませんね。
 
 
 

 
斎藤会員の作品です。
 
下地の色味と上に加筆された色味の相性がとてもいいです。絵を描く
上で下の色味と上に乗せる絵具の反応を選ぶ事はとても重要です。画
面に乗せる段階でその色が画面にはまっているか、外れているかを常
に確認出来ると格段に仕上がりは良くなります。今回の作品はそこの
反応が非常に良いので、普段の制作でもそこに注視出来ると良いです
ね。
 
 
 

 
こちらは藤波会員の作品
 
藤波会員は普段アクリルガッシュで制作されているので今回の企画で
もガッシュで制作しました。ガッシュは透明水彩に比べると不透明性
が強く、下の絵具の塗布力が優れています。そのため色の発色が強く
力強い作品に仕上がりました。途中絵具のコントロールがうまくいか
ず、苦労されていましたが、仕上がりは苦労を感じさせない完成度の
高い物になりました。
 
 
 
今回の企画では作品が完成するまでの流れの中でで部分であるモチー
フの描写に頼ることなく画面全体の色や明度の流れ、絵具の質感によ
る物の見立て方など普段の制作に直結する事柄が多少経験出来たよう
に思います。
 
バケツや後方の家屋を描いた時点で一気に全体が空間にすり変わるの
で、何人かの会員さんが魔法みたいと仰っていました。この企画では
ワイエスの作品の模写を通して作業工程を確認していきましたが、作
家ごとに色々な工程で画面に魔法をかけていくのだと思います。
 
絵を描く上で作業工程(絵具を塗り重ねる順番)を組み立てる事がいか
に大切かが伝わっていれば嬉しいです。
 
お疲れさまでした。
 
 

田中会員さまの水彩画ご紹介

こんにちは。
メッツ銀座教室の金曜日、メッツ絵画教室の木曜日、土曜日を             
担当しております講師の森です。
今回は田中会員さまの水彩画を紹介します。
 
 
 

 
 
田中会員は旅行で訪れたクロアチアのドブロブニクの街の風景を
水彩で描きました。
アドリア海の青い海とオレンジ色の瓦屋根が綺麗ですね!
この風景は現地の城壁の窓から眺めた景色だそうです。
画面を縁取るように塗られた暗い色は、
石でできた城壁の内部を表現しています。
微妙な濃淡をつけて描かれていて、ゴツゴツした石の感じがよく出ています。
 
 
 
もう一点、田中会員の水彩画を紹介します。
 
 

 
 
こちらもドブロブニクの街の絵で、
現地を描いた画家の作品の模写です。
模写とはいえ、屋根の瓦が規則的に並んでいる様子や、
小さく描かれた鳥の描写など、
なかなか仕上げるのに苦労する絵だったと思います。
それらの難しいところも粘り強く描き、完成させていますね。
さらにこの絵は建物の白っぽい色に対して
背景の林の緑色や海の青色、瓦の陰の色などが暗く描かれていて、
強烈なコントラスト(明暗対比)をつくっているのも特徴です。
その点も思い切って色を濃く塗り、
青い海を背景に白い塔がくっきりと浮かび上がっている様子を
模写できています。
 
これら2点の瓦屋根の描写や明暗のコントラストの付け方を経て、
最近の田中さんの絵はよりくっきりと細密になってきていると思います。
まだまだ描きたい絵がたくさんあるとおっしゃっていましたので、
どんどん描きましょう!!
 
 
 

奥寺会員さまの「バラ」デッサン画ご紹介

こんにちは、メッツ銀座教室の土曜日、メッツ絵画教室の
木曜日担当の小牟田です。
今回ご紹介するのは、奥寺君恵会員さまの鉛筆デッサンです。
 
 
 

 
 
この作品は黄色・ピンク2種類と3本とも異なった色のバラを
描きました。
しっかりとモチーフの形・質感・色を目で追いながら描いているため、
淡く繊細な色分けが表現することができています。
奥寺会員さまの作品はハーフトーンの美しさが特徴的ですが、
その魅力の中に「鉛筆のタッチ」も含まれているように思います。
というのも、色味とタッチ(筆跡)がそれぞれの微妙な色分けが
きちんと捉えられているからです。
 
 
 

現在、石膏の右手モチーフに挑戦しています。色味だけでなく、形への意識を集中さ
せて描いています。これも、仕上がりが楽しみです。

高瀬会員さまのデッサン画

こんにちは講師の佐々木です。
今回は今年の6月に入会されて月2回のペースで通われている、髙瀬会員さまの
4枚目の鉛筆デッサンをご紹介します。初心者の会員さまはまず絵画の基本中の
基本で有りますデッサンから始めて頂きますので、このブログの前回での作品
ご紹介もオウム貝を描いていただきました会員さまの作品で、続けて2回の
オウム貝のデッサン画ご紹介となりました。
 
 
 

 
 
オウム貝のデッサンは描かれた方も多いと思います。
この作品は3回の受講で完成しました。
 
貝の繊細な硬さと白さがとても良く表現出来ていますね。
その繊細なトーンの中でも大きい形のボリュームはしっかり描き表すことが
出来ていて、これが4枚目とは思えない完成度になっています。
 
回を重ねるごとに完成度が増している髙瀬会員さまの次回作がとても楽しみです。