皆様こんにちは。講師の杉本です。今回は、新宿教室で制作されています板倉会員様のデッサンをご紹介します。
「革細工で出来た馬」を描いた力作です。画面全体に緊張感のある描画が行き渡っています。質感・奥行き・形態・立体感をつぶさに捉え、対象の存在感をしっかりと再現出来ています。実際のモチーフは両手で持てる程度のサイズですが、作品は小さくまとまる事なく堂々とした印象です。
形の修正を妥協なく続ける一方、馬具や身体の各部位における、見え方のわずかなグラデーションも見逃すまいとする、全体・細部両面の観察力の成果が出ていると思います。講師陣と相談を重ねつつ、休会期間を挟みながらも集中力を持続させ、一枚の素描を描き切るに至りました。
制作中の板倉会員様
板倉会員様はモチーフに対して率直な姿勢に徹し、毎回の制作に取り組まれています。
形態と空間の表現については、常に自作での課題を発見し、追求を継続されています。
次回作も期待しております。