マックラクラン会員さまの水彩画

月・土曜日を担当している講師の三津です。
 
今回はデッサン課程を経て、水彩コースに移行した
マックラクラン会員さまの作品を紹介したいと思います。
水彩は油彩と違い、いくらでも塗り重ねが出来るわけではないので、
絵の具を乗せる前の計画が大変重要になってきます。
特に明るい部分に関しては紙の白さを活かして描いて
いかなければならないので塗り重ねに限度があります。
白い絵の具を使えば良いのではと思われる方もいらっしゃると思いますが、
途中段階で白い絵の具を多用すると後から乗せた絵の具が濁ってしまい、
水彩の魅力が半減してしまう結果になります。
完成間際に最終調整として多少使っていく程度で良いかと思います。
 
 
それでは、作品を紹介していこうと思います。
 

 
 
 
一層目は絵の具を遊ばせて、偶然性を活かしつつ画面の流れを作り、
二層目以降にモチーフを意識した描写をしています。
玉葱の髭の部分等、明るい部分は最低限塗り残し、
絵の具が乗ってしまった部分は後から水筆で余計な絵の具を除去し、
明るさを取り戻しています。
ここから鮮やかさとしっかりとした暗さを入れていく事で
一気に完成度が高まっていくと思います。