油絵画コース

絵画で描き表す技法は色々とありますが、その中で代表的な技法の一つが油を入れ油彩画とする彩画(油絵)です。現代の油彩画(油絵)技法は、パレットの上で油絵具にペインテイングオイルを混ぜ絵具を薄くしたり濃くしたり、他の色の絵具と混ぜ合わせ混色した色を筆や、ペインティングナイフを使用し、キャンバス(帆布)に塗り、乾かしては塗りを繰り返し、色を重ねて描いていき完成さす。

油絵(油彩画)画材

教室で使用している油彩(油絵)画材セットです。 セット内容は油絵具、油彩筆5本、パレットナイフ、ペインティングナイフ、オイル、木炭、油洗、油洗壺、練消しゴムと木製パレット、収納箱です。

下描きでは木炭や鉛筆を使用します。鉛筆はデッサンで使った鉛筆を使用して頂けます。初めて描く油彩(油絵)画はF6号(横43センチ、縦32センチ)サイズのキャンバスを使用します。上達につれ少しずつご自身で必要な画材を追加していただくようになります。

イーゼル

描く体制

モチーフ(描く対象物)を左前方に設定し、右後方にイーゼルを立てキャンバスを設置、イーゼル右側に画材置テーブルを置き画材を広げる。

油絵画の描き方


鉛筆でキャンバスに形を大胆にザクザクと描いていきます。
後に絵具を載せますがこの段階で軽く陰影を付けておくことにより立体のイメージがしやすくなります。リンゴを置いてある布台の上に落ちる影や背景の影を付けるようにしましょう。


輪郭をなぞっていき、その後おつゆ描き陰影を付けていきます。
そして全体に茶色で陰影を付けリンゴの重量感と大まかな空間をテレピン油で薄く溶いたローシェンナーを使ってまず鉛筆で描いた表していきます。


バーントアンバーのおつゆ描きでさらに暗い調子を入れていきます。
カンバスの白地も含めてこの段階で3段階の調子が現れ、立体感がさらに出てきて色を載せる準備が整います。


画面の光の当たっている所を中心に全体の下地となるカドニウムイエローライトを載せていきます。


影の部分にコバルトブルーを入れます。
固有色を加える前にこのようにデッサン的な明暗を入れておくといざ色を載せた時に画面にばらつきが出にくくなります。


ここからリンゴに赤色を入れていきます。全体を包み込むように球体としての形を意識しながら色を載せます。


台の上に敷か青い布の色を載せていきます。
布に色が入る事によつて、リンゴが布を敷いた台の上に置かれている事が明快になってきます。


背景に暗めの緑色を載せてリンゴと背景の関係を表していきます。
リンゴもさらに絵具を載せ厚みを出していきます。この時立体感が無くならないように注意をしましょう。


リンゴの影は下地の布地色を生かしながらつけてください。
リンゴの輪郭などのメリハリや影や背景に色を重ねることによりかなり完成のイメージが出てきました。


更に厚みのある絵具をどんどんと載せていくことによってリンゴの影の部分の赤色と光の当たっている上部の部分のオレンジ色などがリンゴ特有の存在感を出してきます。
そして細部描写に入っていきます。リンゴの表面の質感、布地のしわを筆先の細い面相筆で描いていきます。背景の色をもういっそう載せます。リンゴの蔕も大切な要素ですので彩画に今一度丁寧に描き込み完成です。


完成です。