絵筆の話

新宿教室で火曜日昼、銀座教室では9月から水曜日朝・昼、
日曜日朝・昼を担当する事になりました髙村です。
さて今回は、私の使っている筆の紹介などさせていただきます。
この夏から何人かの会員さまがデッサンを卒業され
水彩画や油彩(油絵)画に進まれました。
それに伴い筆に関する質問をお受けするきかいがなんどかありました。
筆のお手入れの方法や画材店で見かけられた変わった形の筆の用途など
色々な質問がありました。
個別の問題に関してはそれぞれお答えいたしますので気軽にお声かけ下さい。
 
 
 

 
 
ご質問の中で細部にはどんな筆が良いか聞かれる事がありました。
私は日本製の面相筆を使う事が多いです。
どんな筆でもある程度硬さのある弾力のあるものが好みで、
写真で手にしています面相筆はイタチの毛で出来ています。
もう随分酷使しているので穂先が広がってきてしまっていますね。
片付けの時には細く痛み易いのでほかのものと別にして洗っています。
 
 

 
 
よく用途を尋ねられるのがこのファンブラシでしょうか。
この筆は輪郭を暈かしたり、
グラデーションを滑らかに作る際に使っています。
そのため少し柔らかいタヌキの毛の物を使っています。
 
 

お気に入りの刷毛でもう十年近く使っています。
軸が手入れの悪さを表わしていてお恥ずかしいのですが、
毛はまだまだかえりも良く現役です。
羊の特に選ばれた毛で出来ています。
筆はそれぞれ個性もあり、それが画面に与える影響も少なくありません。
使ってみたいと思える筆にチャレンジしたり、好みの筆を見つけたり、
いつもの手入れをもう少し念入りに行う事で制作される作品に
もきっと変化が起こるはずです。
相談などお待ちしております。
 
 
10月中、新らたに水墨画・彩画コースが開講します。
新宿教室では私と谷川講師、森講師、銀座教室では
私と森講師が指導を担当させていただきます。
墨の濃淡を和筆を使用し柔らかに、あるいは鋭くリズミカルに
モノトーンで描く世界と、顔彩で清い淡さの色で描く彩画を会員みなさまに
ご指導させていただきます。