企画講習会のご報告

メッツ銀座絵画教室、月曜、土曜担当の三津です。
先日開催した企画講座「墨とパステルを使った混合技法でガラスを描く」の月曜日の様子をお伝えします。
午後の授業に5人、夜間の授業に2人の会員様に参加いただきました。
 
 
 

授業風景です。
普段の授業では個々で違う制作をしているので時々、
皆で同じ課題に取り組むのも楽しい物ですね。
 
 

デモンストレーション中です。皆様真剣に聞いて下さってますね。
 
 

こちら夜間の授業に参加いただいた藤波会員です。
 
 

こちらも夜間授業参加の岡崎会員です。
では一人一人の作品を見ていきましょう。
 
 

野村会員さまの作品です。
墨の丁寧な描き込みをすることで最小限のパステルの
作業で十分にモチーフの色味が感じられます。
 
 

江川会員さまの作品です。
江川会員は普段、手数のしっかり入った力強い作品を
制作していますが
今回は慎重に墨を重ねる事で柔らかい色幅を獲得出来ています。
 
 

荻野会員さまの作品です。
こちらは薄墨の表情を最大限活かして不思議な絵画空間が
作れられています。
ガラス製品特有の影の出方に着目する事で置かれている状況が
鑑賞者に伝わってくる作品になっていますね。
 
 

マックラクラン会員さまの作品。
月曜日企画参加者の中でお一人だけビー玉3つ描きました。
緑のビー玉を上端に置くことで構図に動きが生まれています。
3つのビー玉の色味の違いも良く表現出来ていますね。
 
 

越智会員さまの作品です。
透明のビー玉の透けている感じがとても綺麗です。
それに比べると青いビー玉はパステルを乗せ過ぎてしまったせいで
青いビー玉はやや透明感が出切りませんでした。
今回の企画ではパステルの使用は極力抑えていった方が
見え方が良くなりますね。
 
 

夜間に受講していただいた岡崎会員さまの作品です。
二つのビー玉の色の差が綺麗に見えてきます。
パステルは墨の作業の後、うっすら擦り込んだ程度なのですが、
その下の墨の作業の丁寧さが一色のパステルにしっかりとした
色幅を感じさせてくれます。
 
 

最後に藤波会員さまの作品です。
藤波会員は普段の制作でも自己の表現にこだわり、
見えるものをいかに自由に描いていくかを課題にしています。
今回の企画でも影の出方や前後の関係性に着目することで
ビー玉を扱いながら固有の視点を感じさせてくれる
作品に仕上がりました。
 
 

完成作品講評の様子です。
今回の企画は難易度が高かったので、仕上がりを心配していたのですが、
こちらの心配をよそに力作が並びました。