企画講習会「墨を使った表現」報告Ⅲ

銀座校で木曜、土曜を担当している山本です。
今回は木曜日に行われた「墨を使った表現」の企画授業をご紹介いたします。
この日は6名の会員さまに参加いただき、普段から水彩画を描いている方が多く、画用紙と半紙の水分を吸い込むスピードが速いことに驚かれていました。
 
感覚を掴むまで何枚も練習してから本番の半紙に描いてもらいます。
 
 

 
 

 
牛乳を使ったマスキング技法を紹介しました。
牛乳の油分が墨をはじきます。
実演指導は佐々木講師です。
 

 
 
完全にマスキングは出来ませんが、味わい深い表現ができます。
では会員さま方の作品を紹介します。
 
 

 
前田会員さま
 
薄墨と細い線の中に濃墨のアクセントが効いた絵に仕上がっていますね。
 
 

 
章会員さま
 
濃墨と淡墨の描き分け、にじみ、擦れが上手く描き分けられているので魅力ある一枚になっていますね。
 
 

 
栗原会員さま
 
葡萄の粒が沢山描かれていて面白い表現になっていますが、粒と粒の隙間が似てしまったので、後ろに回り込む多くの粒を薄墨で描き分けられたら良かったですね。
 
 

 
藤井会員さま
 
上部にある葉の表現が筆を押し付けて出来た 墨絵らしい表現となっていて、右下に空間を設けることで構図のバランスがとれています。
 
 

 
松岡会員さま
 
日頃から中国書道を習っている成果がでていますね。
描かれている墨と同時に余白までもが美しく見えます。
 
 

 
多田会員さま
 
大粒の葡萄が迫力ありますね。
つる、葉、粒の描き分けができると 更に良くなるでしょう。
 
 

 
制作終了後の作品講評
 
会員のみなさまのほとんどが墨絵初心者でしたが見応えのある作品が多くならびました。
次回の企画も墨を使うので、またみなさんにチャレンジしてもらいたいです。
指導担講師  山本、佐々木