講師作品展覧会

 
教室講師の作品展覧会を10月30日月曜日~11月4日土曜日まで、
銀座1丁目並木通りのギャラリー杉野で開催いたします。
会員の皆さまにはお時間がありましたら是非ご観覧いただければ幸いです。
 
 
 

 
ギャラリー杉野です。
 
 

 
ギャラリー内観です
 
 

 
 
 
展示作品です
 

 
 

 
 

 
 

 
 
 
ご観覧の会員さま
 

 
 

 
 

 
 
 
会員の皆さまのご来場をお待ちしております。
講師一同
 
 
 

原会員さまの制作過程ご紹介

 
こんにちは、土曜日担当の小牟田です。
今回は原ゆりか会員をご紹介いたします。
原会員は油絵の具で作品を描かれますが、その前に水彩で
のドローイングから入ります。
 
 
 

 
 
ご自身で撮影された「海辺のカフェ」の写真資料から
着想を得てのドローイングです。
写真を”絵を描く見本”とせず、その時に体感した空気を
含むように自由に描いています。
なので、原さんの作品は具体的な資料を持ち合わせながら、
最終的に抽象的に仕上がる事が多いのです。
 
ご自分の中で絵を楽しむ方法を見つけていらっしゃるので、
次々とこういったドローイングが仕上がるのだと思います。
夏の思い出をアトリエに持ち込んでくれているみたいで、
キレイですね。
 
 
 

 
 
原さんご自身も海に囲まれているように見えます。
これらの水彩のドローイングが、油絵の具に変化させた時
一体どんな作品になるか楽しみです。
 
みなさんも、エスキース(下絵)を水彩で描いてみるのもお薦めです。

新井会員さまの油絵

 
金曜日担当の講師の森です。
今回は新井会員の油絵を紹介します。
 
 
 

 
 
新井さんはパステル画を続けていましたが、最近になって
油絵に挑戦しました。
今回の作品はその第一作目です。
パステルとは違って絵具を混色してモチーフの色を作らないと
いけないので、なかなか思い通りの色味が出せなくて
苦労したかと思います。しかしマンゴーの赤やビンの緑色など、
最終的には個々のモチーフの特徴的な色彩が
しっかり出せたんじゃないかと思います。
特にビンは色だけでなくガラス質の光沢のある感じや、
表面の丸くなっている様子など、丁寧に描かれています。
布のしわの微妙な陰影もよく表現できています。
 
慣れてくれば、パステルとはまた違った表現もできるように
なると思います。この調子で描いていきましょう。

水澤会員さまの鉛筆デッサンご紹介

 
こんにちは講師の佐々木です。
今回は水澤会員の鉛筆デッサンをご紹介します。
 
 
 

 
 
ホラ貝のデッサンです。この作品は4回の受講で完成しました。
水澤会員は今年の5月に入会されて、このデッサンが3枚目の
作品です。このホラ貝は描いた方も多いと思いますが、形を
正確に描こうとすると意外と難しいです。しかし、少し歪みが
ありますが、かなり正確に形を捉える事が出来ています。
それだけでなく、模様の様子も細かい所までしっかり観察して
描かれていますね。特に口の所の艶のある質感は3枚目とは
思えないクオリティです。
 
次回の課題として、暗いトーンがもっと出せると、より立体感が
出せるので、トーンの幅を意識すると良いですね。
水澤会員の次回作がとても楽しみです。

石橋会員さまの水彩画ご紹介

日曜日朝昼 水曜日朝昼担当しております髙村です。
今回は、石橋会員さまの作品についてご紹介いたします。
石橋さまはこれまで写真を元にした風景を多く制作されておられましたが、
近作ではじかに観察する事の出来るモチーフでの静物画に取り組まれて
おられます。二次元から二次元に進む写真模写と違い、自身の身体の姿勢や
刻々変化する光の状況を抱えるこのような制作はデッサンと同様に大いに
観察力を要すとともに、感じられる見え方の矛盾に折り合いをつけつつ作画を
進める大変さがありますが、それを解決し、またご自身の作品へ期待している
仕上がりに近づいた際の喜びはひとしおではないでしょうか。
 
 
 

 
 
この作品では、金属の質感とその形状の表現、殊にその立体感を出すこと
が難しかったと思われますが上手く映りこみの描写を抑制してそれぞれ
上手く折り合いをつけて表現なさっておられたように拝見しました。
これからも作品を拝見出来るのを楽しみにしております。

中野会員さまの作品紹介

こんにちは、メッツ銀座絵画教室講師の永瀬です。
今回は中野会員さまの油彩画をご紹介します。
 

 
中野会員さまは今回、写真をもとにイエロープルメリアを描きました。
油絵の具の重ね塗りの濃密な仕事で、大変質の高い仕上がりになりました。
光と影、色の鮮やかさと鈍さ、花びらや葉の形状、いろいろな要素が互いに
よりよいバランスになるよう緊張感をもって画面を作り上げました。
水滴もとてもリアルで魅力的に描かれていますね。
素晴らしい作品をお疲れさまでした。
これからも絵画制作を存分に楽しんでいただきたいです。

9月企画講習会に当たり

 
今回は9月の企画講習会と10月の屋外写生会に関して
会員皆さまにご参考にしていただきたく、ご紹介します。
 
教室の高岡徹校長先生の御尊父高岡徳太郎先生は、美術家の団体である一陽会を、
昭和30年、画家の鈴木信太郎先生、野間仁根先生、萩野康二先生と共に設立しました。
若き日には、画家の林武氏と共に渡仏され、パリで本場の洋画の感性と空気を
感受してきました。
その後、数々の作品を制作してきましたが、その中に坂を題材にしました作品
もありますので、今回行います企画講習や写生会のご参考になればと思います。
 
 
 

 
 
この絵は昭和49年、先生が72歳の時に描かれた作品です。
場所は千葉の犬吠崎周辺です。
題名は、「海からの道」で20号のキャンバスを使用しています。
登り坂道で、この道を越えると海に出るロケーションを描いたものです。
先生がおっしゃるのに、「風景画には絵に『空気』が感じられなくてはいけないんです」
と、おっしゃっておられました。
この絵で感じられますのは海岸に出るまでの防風林の中の坂道を
夏の時期、坂の先から独特の海風のにおいが感じらえるようなところです。
手前から登り坂を描く事のご参考になる作品だと思います。
 
 
 

 
 
こちらも同じく同じ千葉の犬吠崎周辺での作品で、
こちらは手前の道の少し先から下り坂となり、遠くに海が見える構図です。
作品は油絵でサイズは20号です。
先生は千葉の犬吠崎周辺や、静岡の南伊豆で丘から海の眺めを、現地に長期滞在し、
じっくりと写生をなさいました作品を数多く残しております。
機会がありましたら、又、ご紹介させていただきます。
 
 
 

企画講習会のご報告

月曜日、土曜日担当講師の三津です。
先日行われた企画講習会『素材、材質により創りだす美術表現』の
様子をお伝えいたします。今回の企画では市販の下地材、アクリル絵具を
使ってマチエール作りにチャレンジしていただきました。
 
マチエールとは絵画の表面の質感の事で画肌、テクスチャーともいわれます。
色合い、艶、筆跡等により変化が出せます。キャンバス、紙にそのまま描き
だすのではなく、下地材を下に引く事で盛り上げ、絵具の吸収率の調整、材質、
質感が変わるので同じように物を描いても仕上がりはかなり変わってきます。
 
 
 

 
 
こちら制作風景。皆さん童心に帰って絵具と戯れていました。
強い質感を演出する事でモチーフを描写していく事だけではない作品の強度の
出し方や絵具、色自体の美しさに気付く事も課題になります。
 
 
 

 
 

 
こちら2点は斎藤会員の作品
 
 
斎藤会員は普段写真を元に油彩を制作しているのですが、
写真の情報に引っ張られて説明し過ぎてしまう事を気にされていました。
今回の企画では明確なモチーフが無い分絵具の魅力が前面に出て、
気持ちの良い画面になっています。ただまだ手の動き自体が小さくなり
がちなのでもっともっと大きな仕事が出来るようになると一段と抜けの
良い画面が獲得できると思います。
 
 
 

 
 

 
こちら2点は荻野会員の作品。                        
 
 
下の作品が一番時間をかけて制作された物ですが上の作品の方がまとまって
見えます。ここも重要な点なのですが、絵具の魅力を最大限に活かのに手を
掛け過ぎてしまうと素材感を損なう場合があるのでいじり過ぎない事や、
塗り重ねる場合には下の層と上の層をどう反応させるかの計画性、それと
ここでも大きな仕事が必要になってきます。
 
制作途中に自分の描いている作品の魅力に気付き、場合によってはそこで
手を置いて完成させてしまっても良いですね。描写をしていくのと違って
絵具の魅力は偶然に立ち上ってくる時も多いのでそこに気付けるかどうかも
ためされます。
 
 
 

 
 

 
最後に江川会員の作品2点です。
 
 
江川会員は3人の中でも一番大暴れしていただいて、感想として
こんな自由にやっても絵になるんだねと言っていただいて、
講師としてはとても嬉しく思いました。
途中、乾くのも待たず絵具を重ねていって、色味が鈍くなって
いたのですが、その濁色が上に乗せられた彩度の高い色味を支えて
くれています。
 
3人共に普段とは違う素材、作業工程で制作していただいた
事により、絵の幅、意識の幅が少しでも広がってくれれば幸いです。
 
お疲れ様でした。
 
 
 

堀内会員さまのデッサン画ご紹介

こんにちは、講師の三津です。
今回は堀内会員のデッサン作品をご紹介いたします。
堀内会員は教室に通い出して1年弱ですが、一枚一枚熱心に作業を重ね、
着実に成長されています。
ご本人曰く、描き始めはあまり見えてこなかった明暗が描き進める毎に
徐々に見えてくるそうです。

作品の進め方を見ていると仰る通りで、淡いトーンで描き始められたものが
制作が進むにつれて暗い所、明るい所に描き分けられていきます。
指導していて明暗は見えてくれば描けるのだなあとこちらが感心して
しまいました。では今回仕上がった作品を見ていきましょう。
 
 
 

 
 
白い布にワイングラスが置かれているシンプルなモチーフです。
このような捉えどころの少ないモチーフは難易度が高いです。
堀内会員は持ち前の丁寧な淡いトーンを扱いながら部分的に見えてくる
暗さを逃さず描き入れ、ワイングラスの透明感、白い布の柔らかさ等が
上手く表現されています。
モチーフの特性をしっかりと捉えた良いデッサンになっていると思います。
 
難をあげるのであれば布の大きなL字の空間、接地面、グラスの立体感が
もっと出せると良かったですね。
毎回課題は出てくるとは思いますが悩みつつも楽しんで制作していきましょう。
 
お疲れ様でした。
 
 
 

森講師のイタリア/フィレンツェ留学の思い出

 
こんにちは、銀座教室、金曜日、新宿教室水曜日、土曜日担当講師の森です。
今日は銀座、新宿教室に置かれている石膏像について書きたいと思います。
 
 
 

 
 
この巻き毛が特徴的な青年の石膏像、名前を「メディチ」といいます。
もう描いたことのある人も多いのではないでしょうか。
他の石膏像もそうですが、
こうした石膏像は過去の有名な彫刻作品を基にして作られています。
オリジナルの彫刻を丸ごと石膏像にする場合もあれば、
この「メディチ」のように頭部だけを石膏像にした「首像」もあります。
では、この「メディチ」の基になった彫刻はどんな恰好をしているのか?
それがこちらです。
 
 
 

 
 

 
 

 
 
 
実は甲冑を着た武人のような恰好をしていたんですね。
この像はイタリアのフィレンツェにあるサン・ロレンツォ教会、
そのメディチ家礼拝堂・新聖具室に設置されています。
作者はあのミケランジェロです。
 
実は上の写真は僕が現地で撮ってきたものです。
実際に本物を鑑賞してみると、意外と高い位置に設置されていて、
下から仰ぎ見るかたちになるのに驚かされます。
しかし首がかなり長いため、
間近で見上げても膝などで顔が隠れません。
首像だけだとなぜ横を向いているのか分からないのですが、
からだ全体で観ると自然な動きをしていて、
なかなか勇ましい印象になっています。
 
このように石膏像の基になった作品を知ると、
イメージが広がって描くのが楽しくなるのではないでしょうか。
これから石膏像を描いてみたいと思っている方も、
ぜひ挑戦してみてください。